つぐもも

アニメを見たのは大分前になるが、忘れかけた頃に「あ、まだ連載してたんだ！」となる作品って結構あると思う。
個人的には「ながされて藍蘭島」とか「緋弾のアリア」とかマンガ版「とらドラ！」とかが筆頭なのだが(個人的に四天王だった「黒魔女さんが通る！！」は昨年完結してしまった)、「つぐもも」もそれに該当していた。
たまたま電子書籍のオススメに出てきて「わー懐かし！」と思って一気に連載に追いつくまで読んでしまった。

結構な巻数を重ねていて、アニメはまだ学校の友人が準レギュラー的に出る序盤だった。
では何故その続きがアニメ化していないんだろうと思ったが、読んですぐにそれを理解した。
誰がどう見てもエロマンガである。
お色気シーンの多さと肌色が埋める割合とその内容を見れば、お色気マンガの絶対的存在である「ToLOVEるダークネス」よりも遥かに過激である。
あまり公然に下ネタの話をするのは好きではないのだが、正直なところ「実用性」もあると思う。
少なくともドキドキしながらおもしろフラッシュ倉庫のリンクからエロフラッシュのページへアクセスしていた頃の僕はもうすごい息を荒げたことだろう……。

一方、バトルシーンはそこらの少年マンガより迫力があり、スピードを感じる。
連載が長くなると作者の画力が向上していくというのはよくあることだが、こんなにビックリするほどのレベルはそうは無い。
人並み以上に創作に触れ、仕事でもマンガやイラストを扱ってきた僕が見ても、間違いなく全マンガ家でトップ層の作画だと思う。
コマ割りも良く、台詞も綺麗で「マンガ」としても超一流である。
マンガを描く人は参考にしてほしい。

物語も少年マンガのお約束を守りつつ青年マンガ(というかエロマンガ)としてもしっかりしていて、決してオマケではない。
強いて言うならキャラパワーのインフレが激しいことぐらいだが、エロパワーのインフレも激しいので(？)あまり気にならない(？？)。

恐ろしいことに全く終わりが見えない。
母親との死闘も簡単に終わるとも思えず、終えたとてそこで終わるとも思えず、きっと終わる時は主人公・一也の精力が尽きた時……かもしれない。

ところで響華が一番可愛いです。
アニメ2期にも出ていますがその後が可愛いので見てほしい……いやでも俺以外の人にあの可愛さを知られてしまうのも素肌を見られてしまうのも嫌だ……くそ〜なんて罪深い子だ！