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【ネタバレ有】アンサング・デュエット「双子座メテオライツ・シンドローム」夜明家セッションログ

先日遊んだアンサング・デュエットのログを残していたので、リプレイっぽく書き直して公開します。

【権利表示】

本セッションログは「どらこにあん」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『アンサング・デュエット』の二次創作です。
(C)Fuyu Takizato / Draconian
(C)KADOKAWA

シナリオ 潮牡丹様
トレーラー、ロゴデザイン  首塚首子様

※下記二次創作ガイドラインに従って作成しておりますが、問題がある場合はご連絡いただけますと幸いです。

また、本セッションログはアンサング・デュエット公式シナリオアンソロジー「葬列マスカレード」掲載「双子座メテオライツ・シンドローム」のシナリオを遊んだものになります。
ネタバレがありますので、今後遊ぶ予定のある方はご注意ください。
めっちゃ面白いので気になる方は是非シナリオをご購入ください。今回出てくるβ版ルールもあるよ!

【プロローグ】

2021年6月19日(土)、夕方。
近々マーダーミステリーのGMをするため、その打ち合わせ……にかこつけた作業通話のため、二人のTRPGプレイヤーが集まっていた。

花乃:卓したい、アンサング・デュエットしたい。

作業中なのに雑に卓予定を立てようとしているのは、このセッションログの編集者、花乃(はなの)である。
新しいシナリオ集を買ったので、早いところ遊びたい気持ちがはやっていた。

ここには花乃の注釈や補足が入る。リプレイの脚注みたいなものだ。
邪魔だなあと思ったらここは取っ払う。儚い存在だ。

模糊:おー。やるかあ。

通話相手の模糊(もこ)さんが二つ返事で答えた。次回のマダミスを回そうとしている主犯兼共犯者である。アンサング・デュエットもよく遊んでいただいている方だ。ありがたい。

花乃:「葬列マスカレード」を買ったから、遊んでみたくて。これとかこれとかどう?

模糊:「双子座メテオライツ・シンドローム」、パートナーの命を握りたいあなたへ……このシナリオなんかテンション高いね。

『アンサング・デュエット』や『銀剣のステラナイツ』のルルブは軒並みテンションが高い。テンションの高いルルブとはなんぞや?という方は是非電子書籍サイトなどで立ち読みしてみていただきたい。

花乃:やりたいことめっちゃやってる感じだよね。設定も特殊だし。やろう?(圧)

模糊:双子座っていつの星座だっけ?……(検索中)……明日までじゃん。

花乃:まじかwww

模糊:え、じゃあタイトルに双子座って入ってるし、明日までにやりたいよね?うーん。

花乃:明日やるか~。私は空いてるし、準備するよ。

模糊:よし、やろう。

花乃:やったー!

模糊:さっきのツイートしていい?

花乃:いいよ。

ツイートされた。瀧里フユ先生に補足されてそれなりにいいねついてて笑った。

ちなみに今調べたら双子座の終わりは6/21とか6/22とか諸説あるらしいが、6/20まではぱっと出てこない。模糊さんに聞いたら「通話した日が20日だと思ってた」とのこと。全然明日じゃなかった。まあ楽しかったのでヨシ!

【あらすじ】

このシナリオでは、バインダーは様々な魔術を操る現代の魔術師になります。彼らはかけがえのない日常を維持するために戦っており、今回のように三日月財団からの依頼を解決しています。

魔術師は異界で魔術を行使するために、助手として「シフター」の力を持つ者を常に同行させます。そして、いざという時にはシフターを生贄にすることで強力な魔術を行使します。魔術師と助手、魔術師と生贄の関係性を楽しむことができるシナリオです。

さて、魔術師たるあなた。今回の依頼は、ある魔術師の失敗によって発生したという異界の消去です。この異界は現実世界から「双子」を次々に取り込み、今も拡大を続けています。このまま放置すれば、どんな影響が出るかわかりません。「助手さん」と一緒に、いつものように解決をお願いしますね。

『アンサング・デュエット』は、物語を模倣した「異界」に迷い込んでしまったパートナーを連れて、現実世界へ脱出を目指すゲームです。
バインダーはPLが演じるキャラクター。シフターを絶対に現実世界に連れ帰るという強い意志を持つ人物です。
シフターはGMが動かすキャラクター(NPC)。異界の真の姿を見ることができ、そのせいで迷い込みやすい体質です。
なお、このシナリオはあらすじ通り特殊な設定となっております。ルルブにもいろんな設定作っていいよ、と記載があります(p.152)ので、こんな世界観でもオッケーなのです!

【キャラ作成】

花乃:晩ごはんの時間だけど、キャラ作どうする?

模糊:じゃあ詰めておこうか。
・バインダー(魔術師)は金髪で軽い感じで、語尾が「~っす」系。
・双子座だから双子にして、魔力的なものは全部こっちがもっていって、それ以外の才能はシフター(生贄)の兄弟が持っていってる。
・生贄として兄弟を連れているんだなと周りから思われているが、魔術師は生贄として使いたくない、守りたいと思っている。
・魔術は異界の言語を使う。そういう本を買ったので使ってみたい!
・かっこいい名字を調べたら夜明(よあけ)って出てきてこれにしようかなって。

花乃:じゃあ兄弟……妹とかかなあ。染めてないだろうし黒髪ロングとかにしとこう。例えば、生贄からは好かれてるのと嫌われてるのどっちがいい?

模糊:……嫌われてるかなあ。花乃さんに合わせてもらってばっかりだから、花乃さんもやりたいキャラクター挙げてっていいよ。

花乃:それなら……正直生贄としては「使ってほしい」かな。本人は嫌だけど、生贄の運命だし。今回はシナリオのルール上、バインダーはシフターを生贄にすると宣言すると【フラグメント効果】を10回増やせる。その代わり、シフターは「ロスト」しちゃうけど。

模糊:できればその手は使いたくないなー、とは思ってる。

花乃:あと、魔力のない兄弟を生贄にするっていうのは自分の中で理由づけしにくいから……魔術師が男性の家系っていうのはどうかな?

模糊:なるほど。

GM意図としては、シナリオが異界化を使い渋られるとクリアできない難易度だなあと思っていたので、もっと生贄として使える関係性のほうがいざというときためらい過ぎなくていいかな……という思いで提案していました。
ここでは割愛しておりますが(模糊さんに紹介はしています)、シナリオには魔術師関係の設定があるので気になる方は読んでみてください!(宣伝)

模糊:そっか……じゃあ、普段はチャラい感じだけど、仕事のときは冷酷になるって感じにしようかな。あと、魔術の関係で生贄の髪切ったりする。大丈夫?

花乃:大丈夫。それなら黒髪ロングじゃなくて、髪を伸ばせないって設定にしようかな。

模糊:わかった。……このお兄ちゃん酷いやつだな。

花乃:生贄としてはそれくらいが嫌いやすくて助かるんだけどね。

模糊:あと、ロールプレイやりながら変わっていくとは思う。

花乃:そうだねー、ここからはそれぞれ作る感じでいい?

模糊:オッケー。

【キャラクター紹介】

◯夜明家について
魔術師の家系。男系家系であり、男性は魔術を継承し、女性は生贄として消費される運命にある。

◯バインダー
夜明 聆(ヨアケ レイ)18歳 男性 夜明探偵事務所所属
夜明家の跡取り。高校を卒業後、魔術を扱う探偵業を行っている。
烏の双子の兄。妹の命を魔術に捧げる気はないが、「有事の際は使っていいんだな」という認識。有事は来てほしくない。
魔術は超越的存在との交信可能な言語(=家系に伝わる呪文)を扱う、というもの。主には、異界を捻じ曲げる、別の異界を呼びだし干渉させるなどに使っている。聆はなんとなくで詠唱しているところがあるため、烏が運用を補完している。
2人で協力して仕事をしているが、家や周囲や烏からは「生贄として一緒に行動している」と思われており、烏には言語化できない感情を抱いている。

「よし。烏、後は任せた」
「……烏のことは良く分からないなぁ」
「俺は烏と世界を天秤にかけたくはないよ」

◇フラグメント
・お洒落(容姿)→流行のファッション等色々試している。楽しい。
・妹への想い=憐れみと少しの畏怖?(パートナーへの想い)→周りの評価と実際のギャップに言語化できない感情を持っている。
・魔術→お家のものを含まない場合、基礎的なものしか使えない。サイコメトリーとかパイロキネシスとかワープとか使ってみたいけど、ちょっと無理。
・夜明の血→一人でもいいが、妹がいないとバフがかからない。認めて重々承知しているが、周囲は分かってない。
・通る声(声)→異界の言語あるいはウタをのせて響く。「烏」の飛ぶがごとくに悠々と。
・異界の言語→夜明家に伝わる呪文。超越的存在との交信可能な言語。聆だけが使える。ちなみに込められた意味はあまり理解していない。

◯シフター
夜明 烏(ヨアケ カラス)18歳 女性 夜明探偵事務所所属
聆とともに夜明探偵事務所で表向きの探偵業を営む。聆の双子の妹であり、魔術行使の生贄として周囲からは扱われている。「男に生まれたらどんなに幸せだったか」と常々思っている。
大学(外国語系)に通っており、魔術に使う言語は聆よりも精通しているが、召喚系のものは夜明家の男性家系にしか行使できない決まりのため、主にサポートに徹している。

「それは聆の仕事でしょ」
「私の気も知らないで……」
「私と世界なら、迷わず世界を選ぶ。それが夜明家の家訓。なんであんたが一番分かってないのよ」

◇フラグメント
・黒い髪→兄に捧げるもの。切ることで魔術が使えるようになる。髪だけで済むならまだマシ
・兄への負の感情→救われるのは、兄より先に死ぬときか、兄と一緒に死ぬとき。憎悪はときに世界を歪ませる
・サイコメトリー→物体に触れることで所有者の記憶の残滓を見る魔術。異界の発生原因を突き止めるために用いられる
・夜明の血→兄の生贄としてこれ以上の逸材はいない、魔力の波長も合う。認めたくないけど
・気怠げな声→声だけは、まだ「烏」のようにしわがれてはいない
・異界の言語→夜明家に伝わる呪文。本来は兄にしか使用が許可されていないが、内容は自分の方が精通している。外語大に進学したのも言語を紐解くためで、たまに兄が知らない言葉でバレないように罵倒することを覚えた

◇フラグメント
そのキャラクターの重要な要素。作成時に各キャラクター6個決める。これを元にロールプレイするとエモい。

【セッション開始】

翌日14:00過ぎ、模糊さんと再び通話を始めた。なんかDiscord Nitroが3ヶ月無料らしかったので、サーバーブーストをかけた通話チャンネルを作ってみた。こころなしかキレイに音が聞こえているような気がする。

花乃→GM:アンサング・デュエット「双子座メテオライツ・シンドローム」これよりセッション開始です。よろしくお願いいたします。

模糊→PL:よろしくお願いします。

表記について。
「」や()→ロールプレイ部分
[]→描写
GMやPLで囲みなにもなし→GMとPLが通話で会話してる内容。ログがないので記憶頼りで書いてる。

チャプター0「三日月財団・魔術対策課」
異界深度4

BGM

GM:[聆が三日月財団の会議室に呼ばれるところから、物語は始まる。]

GM:[烏は部屋の外で待ってるよ。机を挟んだ向こう側には聆のよく見知った魔術師にしてエージェント、ロゼッタ・アサクラが座っている。]

ロゼッタ:「久方ぶりだね、魔術師。今日も君にしか解決できない依頼だ」

聆:「僕をお呼びくださるとは光栄です。……して、依頼とは?」

ロゼッタ:「ふむ、ここ最近、双子が同時に昏睡状態に陥り、およそ一週間程度で失踪するーーという事件が起きていることを知っているかな?」

聆:「それは初耳ですが、僕の…助手たる“烏”なら何かしら聞いたことがあるかもしれません」

ロゼッタ:「助手くんか、来ているなら通してもいい」

PL:お、やったー。

聆:「お言葉に甘えて。烏、入室の許可が降りた」

ロゼッタ:「ちょうど、双子の関係する案件だから君“たち”に依頼したかったところだ」

聆:「なるほど」

烏:(通されるなんて珍しいな、いつもは聆が適当に聞いてきたのを事務所で噛み砕く作業から始まるのに)

PL:おいwww

GM:関係性としてはそんな感じかなと思って。

PL:まあ、わかる。そうね。

烏:(まあ、ついてきてよかったと思うことにしよう)

GM:ロゼッタが事件のことを問うと、烏は探偵業として調査していた内容を二人に話した。

烏:「おそらく、魔術師が絡んでいることは間違いないでしょう」

聆:「さすが、烏。……ということで、僕たちが呼ばれたのですね」

ロゼッタ:「その通り。そして、この裏側には、魔術師キホラ・レオポルトが暗躍していることまでは、三日月財団でも掴んでいた」

聆:「お菓子みたいな名ま……、失礼。そのキホ何某を捕まえろと?」

ロゼッタ:「―結論から言えば、彼は失敗した」

聆:「ほう?」

ロゼッタ:「彼の失敗によって、魔術は破綻し、異界を生み出し、今も双子を取り込み続け、拡大している」

PL:うわー!制御の効かなくなった魔術!一番たちが悪いやつ!

聆:「ああ」

ロゼッタ:「彼は現在行方不明だ。君に依頼したいのは、この異界を消去することだ」

聆:「術者の手に負えなくなった異界への干渉、そして消去とは……。なるほど、理由が分かりました」

烏:「今回もまた、一筋縄ではいかなそうな話ですね……」

ロゼッタ:「キホラのアジトに行けば、手がかりはつかめるはずだ。そしておそらく異界には、キホラが実行した魔術の痕跡が残っていることだろう」

ロゼッタ:「この依頼、受けてくれるな?」

聆:「……ふむ。それでしたら、なんとかなるでしょう。呼ばれた以上、そして、拡大している異界がある以上、夜明の名において見過ごすわけにはいきませんからね」

聆:「謹んでお受けいたします」

聆:「……いくぞ。烏」

ロゼッタ:「それじゃあ、よろしく頼むよ」

聆:「ええ」

烏:「……はい」


GM:[聆と烏は廊下へ出て、帰路につく。]

聆:「あー、緊張したー」

聆:「ロゼッタ氏、悪い人じゃないんだけどさー。家名というか体面的に断りにくいような案件もってくんのずるくない?」

聆:「俺の呪文でばちっと解決して欲しいんだろうけど、そうそう簡単じゃないってのにー」

PL:烏ちゃんの地雷をことごとく踏み抜いていくスタイル。

GM:そうね……

烏:「適材適所、なんじゃないの?」

烏:「若い魔術師に、しかも破格の報酬も出る。……依頼を頼みやすいってこと」

聆:「なるほど?……でも、今回の案件タチ悪そうな感じじゃん。うぇー⤵」

烏:「まあ最悪、双子が巻き込まれて消えた、それがたまたま魔術師だっただけ。ってなるかもね」

聆:「こわっ。縁起でもないこというなよ」

烏:「タチが悪いって思っているのは私も同じ。今回は嫌な予感がする。聆と同じなのはもっと嫌だけどね」

聆:「俺と同じが嫌って、えー、ひどくない?」

烏:「……双子じゃなかったら、こんな依頼引かなくて済んだのに」

PL:これ、聆に聞こえてる?

GM:いや、聞こえてないと思う。小声で言ってる感じ。

聆:「とりあえず、家にもどって、キホのアジトへ行くための準備かなー」

聆:「まあ、なんか適当に見繕っといてくれれば。頼んだ」

烏:「頼んだじゃない、手伝いなさいよ」

聆:「だって、俺が選んだの大体却下されるじゃん」

烏:「私の指示通り動くことを覚えなさいよ」

聆:「はーい。……でも、なんやかんや動いてなんとかなってるんだからいいじゃん。(でも以降小声)」

烏:「……」帰路を急ぐ

聆:「まぁ、報酬は破格ですし、頑張りますかー!」

聆:「終わったら、焼肉いこうな!スイーツビュッフェでもいいぞ!」

PL:ギスギスしてるな~。

GM:ね~。嫌ってるから……

烏としては仕事のたびに「自分が生贄として死ぬ」という悲しい心の覚悟をしているのに、聆はそれを全く気にしてない……という温度差のつもりでロールプレイしていたのですが……
書き出すとすごい自分勝手に進めていて申し訳なくなるな……
考えていることは表に出していかないといけませんね……
ただセッションでなかなかギスギスロールできないので(やっぱりシナリオの目的が優先されてしまうので)、自分は楽しんでました。

チャプター1「異界化した工房」
異界深度6

BGM

GM:[ふたりがキホラのアジトにたどり着くと、部屋の中は既に異界深度6に至っていることがすぐに分かる。扉一枚を隔てて、ここはすでに現実世界ではなく、異界の内部と化していた。]

聆:「うっっわー。ひくわー」

聆:「これはない」

GM:[古めかしい魔術的な実験道具と、現代的な電子機器が入り交じる奇妙な部屋の片隅には、大きな姿見が2枚、向い合わせに設置されている。聆はすぐに、それが今回の魔術で使われた儀式の道具だと分かるだろう。]

GM:[鏡は異界の深部に繋がっているようだ、不用意に触らないほうが良いだろう。]

GM:[ここにキホラはいないようだ。ここまで部屋が異界に侵食されているということは、もしかしたら彼はもう、異界の深部に飲み込まれているのかもしれない。]

GM:[今回の魔術を解き、異界を消去するためにも、ふたりで調査を開始しよう。]

聆:「合わせ鏡か……。異界を〈現す〉ための手段としては原始的だが、それ故に、壊すのも難しいな」

烏:「もうここまで異界の侵食が進んでる……予想以上ね」

聆:「そうだな。さて、調査をして、なんとか切り込み口を見つけたい。烏、何か〈みえる〉か?」

烏:「そうね、幻影が〈みえる〉。」

烏:「使いなさい」と嫌そうにも手を差し出す。

聆:「……。ありがとう」

《手を繋ぐ》シフターは異界の真の姿を見通す能力があり、バインダーはロールプレイ上で手を繋ぐとシフターと視界を共有して情報を得ることができる。

GM:[《手を繋ぐ》と、キホラの過去の幻が見える。
彼はふたつの鏡の前で、何か強大なものを呼び出すかのような呪文を唱え続けていた。]

聆:「あーあ」

GM:じゃあこのへんで判定。

【判定】チャプターごとに設定された判定。目標値は異界深度。シフターは1d10、バインダーは2d6を振る。判定の成否により、そのチャプターの展開が変化する。

GM:【判定】「手がかりを調査する」難易度:6

烏:1d10>=6異界深度6(1D10>=6)>2>失敗

聆:2d6>=6異界深度6(2D6>=6)>6[5,1]>6>成功

GM:あー、烏だけ失敗。【フラグメント効果】使う?

【フラグメント効果】を使用するとバインダーは判定後に判定値を+2できる。1セッションにつき6回まで。使用時、どのフラグメントがその判定値を上げる力を与えてくれたのかをGMに説明する。

PL:うーん、正直、今の状態で烏ちゃんを助けるビジョンが想像できない。

GM:身を挺してまでかばう感じじゃなさそうだよね。それでいいと思う。

GM:[・どちらか一方だけ成功した
成功した方は、キホラの手記を発見することができた。
彼は双子を生贄にする儀式をしていたようだが、それによって何を達成しようとしていたのかはまでは分からなかった。]

GM:[失敗した方はキホラの仕掛けた罠にかかってしまう。
手記から黒い触手のようなものが飛び出し、呪詛のこもった一撃を叩きつけてくる。
失敗した方のフラグメントが1個「忘却」され、「変異:呪いの刻印→身体のどこかに呪いを示すアザが残る。小さな不幸が日々連続して起こるようになる」に変異する。

「忘却」とはキャラクターを表す要素である「フラグメント」を失ったり、重要だと思えなくなったりすること。しんどい。「忘却」すると【フラグメント効果】で使用できなくなり、「フラグメント」を6個「忘却」したキャラクターは「ロスト」、セッションに使用できなくなってしまう。
「変異」異界の影響を強く受け、フラグメントを書き換えられてしまうこと。外見が変わったり、意図しない感情を抱いてしまったりなど、自分が自分でなくなるような変化が起こる。超つらい。だがそれがいい。あまり多く受けると現実に戻っても元に戻らず、生活に困難をきたすこともある。

GM:じゃあ「忘却」するのは「サイコメトリー」で。使えなくなっちゃう。

聆:「キホラの手記は発見できたが……。生贄以外何も分からないな。烏、〈みて〉くれ」

烏:「分かった」

GM:[烏が触れた瞬間、バチンと音がする。気づくと手の甲に赤黒く、触手に叩かれたようなアザができていた。]

聆:「何か音がしたようだが、烏、大丈夫か?」

烏:「痛っ……魔術に反応する罠ね、してやられた」

聆:「アザか。何もなければいいが、ひとまず、応急的に対抗の何かをしておいた方がいい」

烏:「呪いの類だから、帰るまでなにも対抗できない。……とにかく、この方法は使えないわね」

聆:「わかった。問題があるようならすぐに言ってくれ」

烏:「じゃあ言っておくけど。これ、対象者に不幸を引き寄せる呪いよ。危ないと思ったら離れなさい」

聆:「……そうか」

GM:[ふたりが調査を終えた後、不意に合わせ鏡から何かの音が聞こえてきた。]

GM:[それはふたつの、よく似た声が同じ言葉を叫んでいるかのようだ。]

GM:[さらわれた何組もの双子が、助けを求めているのだろうか、あるいは、次なる犠牲者を呼んでいるのか……。ふたりがそんな声に気付いた瞬間に、周囲の風景は急速に変容する。]

チャプター2「死せる魔術師、最後の儀式」
異界深度7

BGM

GM:[周囲の風景はいびつなものに変じていた。まるで合わせ鏡の中に入ったかのように、左右には無数に先程の工房の風景が続いている。]

GM:[さらに工房の片隅、安楽椅子にはひとりの壮年の男性が座っており、あなたたちを虚ろな瞳で見つめている。]

GM:[その男の外見は、依頼を受けた際に聞いていたキホラのものと一致する。]

聆:「お前がキホラか。この悪趣味な空間を創り、そして、失敗した、愚か者は」

GM:[聆が確認すれば、キホラはすでに死んでいるとすぐに分かることでしょう。]

GM:[―ですが、確かに死んでいたはずのキホラは不意に目を見開き、次のような言葉を叫び始めます。]

聆:「ただのしかば……ではないのか!?」

キホラ:「双子とは惹かれ合い、同調するものであるッ!!」

キホラ:「なればこの星の双子を呼び寄せるのなら、双子を触媒とするよりほかにないッ!!」

キホラ:「おお、おお!大いなる星の双子が迫っている!」

キホラ:「星の双子よ、その降臨を阻む者たちに天罰を!!」

キホラ:「我が献身にどうか祝福を!!」

烏:「おお、これはこれは」

烏:「私達がここに来たのは、必然だったってワケね」

聆:「何を言っているんだ?烏」

烏:「こいつ、あんたに嫉妬してこんなことをしでかしたみたい」

聆:「?」

烏:「まあいいわ、よく見てわかることね」手を繋ぐ。

GM:[《手を繋ぐ》と、聆の見えるものが次のように変わる。
・キホラの全身に刻まれた、他者の生命力を奪い、己を蘇生させる魔術を示す文字がおぼろげに光って見える
・キホラの思考が幻のように浮かんで見える。彼は聆の魔術に嫉妬しており、それより強大な力を得ようとしていたようだ]

聆:「……。」

聆:「キモチワルイな、お前」

烏:「ーー魔術が来る」

GM:[すでに死んでいるにもかかわらず、キホラは声高に、ある魔術の詠唱を開始した。]

GM:[聆にはそれが、ふたりをの生命力を奪う呪詛の塊であるとすぐにわかる。]

GM:[この魔術を回避するか、打ち消すか、あるいは詠唱が完成する前にキホラを消滅させなければ、ふたりは重大な呪いを受けてしまうことになるだろう。]

GM:【判定】「キホラの魔術に対抗する」難易度:7

聆:2d6>=7異界深度7(2D6>=7)>8[5,3]>8>成功

烏:1d10>=7異界深度7(1D10>=7)>8>成功

GM:・ふたりとも成功した
キホラの魔術は完璧に打ち砕かれ、キホラの亡骸もバインダーの望むような形で消滅させることができた。

PL:演出どうしようかな。

聆:「murocitien,mivoilliberigi」

模糊さん(PL)によると聆さんの操る呪文はサークル「星渡りの歌」様の『魔法行使者のための身近な呪文構築入門』を参考にさせていただいているそうです。素敵な本をありがとうございます!
https://twitter.com/fairoo/status/1210591624981385217?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1210591624981385217%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fjlarp.info%2F%3Fp%3D2394

PL:[本来は、家系に伝わる呪文(超越的存在との交信可能な言語)でもって、異界を捻じ曲げる、あるいは、別の異界を部分的に呼び出す、ものだが、今回の詠唱においては、もやのような壁のような盾のようなものを呼び出したことによって、魔術が相手に跳ね返った。]

聆:「……なんとか、なってるか?」

烏:「ええ」

PL:[人の身にあまる生命力(ブースト込み)の跳ね返りをくらったので、灰となって崩れ落ちるキホラ。]

烏:「完全に塵になったわね」

聆:「何とかなるもんだなー。……奪ったものを使いこなす、は魔術士にとって、非常に危険だって、わかっててもやるんだな。キモいよ、お前」

烏:「……」

聆:「……でも、これで終わったわけじゃなさそうだ」

烏:「まだ空間が歪んでる。進みましょう」

聆:「そうしよう」

GM:[キホラの叫んだ言葉が真実なら、彼は双子を生贄にした儀式で、何か強大なものを呼び出そうとしていたのだろう。]

GM:[大いなる星の双子とは、果たして何者なのか……。キホラが消滅した後には、空間の歪みが残されていた。答えは、きっとこの先に示されているはず。ふたりは慎重に、歪みの中へ歩みを進めるのだった。]

チャプター3「片割れの呼び声」
異界深度8

BGM

GM:[空間の歪みに踏み入ると、そこは大きな川のほとりだった。上を見上げれば、あまりにも巨大な月が浮かんでおり、川の水面にもその異様な姿を映している。川の岸辺には淡い小さな光がいくつか浮かんでおり、それらはこんな言葉を繰り返している。]

GM:[「兄さん、どこ?どこにいるの?」「お姉ちゃん、暗いよ、さみしいよお」]

GM:[きっとこれらは、さらわれた双子たちの片割れ、その魂なのではないかと、聆はすぐに気付くことができる。そして対岸には、檻にとらわれた、似たような小さな光がいくつも並んでいる。]

GM:[この儀式こそが、キホラによる術の要となるものでしょう。儀式を破壊すれば事件は解決するはず。ふたりがそう理解した瞬間、夜空の月が大きな鐘のような音を発した。]

GM:[そして次の瞬間には、シフターは無数の小さな輝きと同じく、対岸の檻の中に囚われてしまった。]

聆:「……三途の川か?地獄みたいな光景だ──ん!?」

烏:「!?」

聆:「烏!」

GM:[このチャプターでは、ふたりは常に接触している扱いとなり、次のような情景が見えたままになります。
・空に浮かぶ月に重なって、いくつもの顔が表面に浮かんだ、生白い球体が見える
・球体からは触手のようなものが伸びており、何かを求めるかのようにこちら側へ向けてうごめいている]

聆:「……ぅわ」

烏:「こいつが大元か」

聆:「……丹力だけはあるよな、烏」

GM:【判定】「儀式を破壊し、檻に囚われたシフターを取り戻す」難易度:8

GM:[この儀式を破壊すれば、キホラの目論見は砕かれ、シフターも助けることができるだろう。魔術師としての実力を発揮しよう。]

聆:2d6>=8異界深度8(2D6>=8)>8[6,2]>8>成功

烏:1d10>=8異界深度8(1D10>=8)>4>失敗

PL:じゃあ、ここは【フラグメント効果】使っとこう。

聆:「妹への想い」「通る声」で、「檻は四つ角のどこかが弱いはず、押して壊せ―!」と叫ぶ。

GM:・ふたりとも成功した
バインダーは儀式を破壊し、シフターを取り戻すことができた。

烏:「……指示するだけ……」

聆:「下手に魔術使えないだろー!お前ならいけるー!」

烏:「ま、簡単なつくりならこっちでもなんとかなるわね」

聆:「がんばれー!」

烏:「魔術を使わなければ罠は反応しない、単純」

聆:「あきらめるなー!」

烏:力づくで蹴り開けます。

聆:対岸で罠の檻が壊れるのを見て、安心しておきます。

烏:「私だけじゃなくて、他の檻も壊して回らないといけなさそうね」

聆:「あー!そうかー!他の檻も上手く開けてやってくれー!」

烏:「双子の魂が入ってる。私だけじゃない、彼ら全部が“生贄”として捧げられるとしたら……分かってるわね?」

烏:「あんたも手伝いなさいって言ってるの!!」

聆:「う、お、おう!」

烏:「檻、片っ端から全部壊しなさい!」

聆:「……この、川、渡って大丈夫なやつ?」

烏:「さっきみたいに壁、喚べばいいでしょ」

聆:「……なんかやったら出ただけなんだよなー」

PL:割と感覚でやっちゃってるんだよな、この子。

GM:じゃあ烏はサポートするかな……

聆:「えーっと、確か、……」

烏:「……私の言う通りに呪文を行使しなさい!」

烏:「murocitien,mivoilliberigi」

聆:「murocitien,mivoilliberigi」

GM:[跳ね返る壁ができた。]

聆:「あー、SASUKEすればいいんだな!」トランポリンみたいな壁を、川をぴょいぴょいしつつ、つくりつつ、対岸へいきます。

烏:「これでやっと叫ばなくて済む」

聆:「前の時の、思い出した!」

聆:「gurandafero,citien,mivoilliberigisotuto!」鉄の塊を召喚します。

聆:「角を打つべしって感じ!」

GM:[聆と烏は二人がかりで檻を壊して回る。]

GM:[檻を壊していけば、儀式が崩壊し、この歪んだ空間も急速に崩壊していく。が、空に浮かんだ月のようなものは大きさを増しており、消えるどころか、さらにこちら側へ接近しつつある。
どうやらーー三日月財団はあと一歩、バインダーたちを派遣するのが遅かったようだ。]

GM:[ここであの月を破壊しなければ、現実世界にも多大な被害が生じてしまうだろう。]

GM:【選択】戦いますか?戦わずふたりで逃げますか?

PL:そっかー……烏ちゃんのことを思ったら逃げるかな。大事にしてるし。

GM:ちなみに、ここで逃げると世界が滅亡します。

PL:えっ。……そっかあ。そうだよな……なら、戦うしかないかあ。

烏:「言っておくけど、私達に逃げるという選択肢はないわよ」

聆:「逃げれるもんなら逃げたいけどさぁ、アレは放置できないよなー」

烏:「今逃げ出せば、私たちだけは無事で済むでしょう。けれどーー放置すればおそらく世界の殆どは壊滅する」

聆:「あー。うん。ですよねー」

聆:「報酬が破格なわけだ」

烏:「異界と現実の境目は消え、奴は現実世界を喰らい尽くす」

烏:「行くわよ」

聆:「そうだな」

ファイナルチャプター「アンサング・オルトマギカ」
異界深度9

BGM

GM:[キホラの儀式によって作られていた世界は崩壊し、なにもない白い大地と、藍色の空に浮かぶ白い月のようなもの、そしてふたりだけがこの場所に残されていた。]

GM:[白い月のようなものは鼓動のように脈打ちながら、触手のようなものを周囲に伸ばし、現実につながる門を形作り始める。]

GM:[キホラが呼び出そうとしていたのは、間違いなくこの怪物だ。彼は互いを呼び合う双子を生贄にすることで、この巨大ななにかを呼び寄せたのだろう。]

GM:[ふたりは、ここで戦うことを決意したはずだ。バインダーは持てる限りのすべての魔術の力を用いて、シフターはパートナーを支えることで、現実世界を守るための戦いを切り抜けよう。]

烏:「覚悟は決まった?」

聆:「とっくにな」

烏:「じゃあ、よく狙いなさい」と手を差し出す。

聆:「……一回、手を引っ込めてくれるか?」

PL:烏ちゃんに「は?」って言われそうw

GM:そりゃ言うよwww

烏:「は?」

烏:「何ためらってるのよ!私はとっくにーー」

聆:「え、いや、最終決戦なら、俺が手を出した方がカッコよくない?」

烏:「あんた、私の命を握ってることにありがたみとか感じたことないの?」

聆:「……別に積極的に握りたいとは思ってないんだけどな(もごもご)」

聆:「でも、いつも感謝はしてる。ありがとう」

聆:「……というわけで、俺の手を握ってほしい!」

烏:「……あんたは何もわかってない、本当に」

GM:烏は手を取ります。

聆:「ありがとな!」

GM:《手を繋ぐ》
・なにもない白い大地と、現実世界が重なって見える
・月のようなものが世界を蹂躙する様が見える

GM:で、ここで《高難易度判定》が入ります。

PL:ほう?

GM:簡単に言えば、2人で2回ずつ判定をして、1回も成功しない~4回全て成功で展開が分岐する。って感じ。

GM:もちろん、成功回数が少なければ……(判定分岐をざっくり説明する)

PL:……なるほどー!できれば全部成功したいね。

GM:【判定】《高難易度判定》
「月のようなものを破壊する」難易度:9

烏:1d10>=9異界深度9(1D10>=9)>3>失敗

烏:1d10>=9異界深度9(1D10>=9)>8>失敗

聆:2d6>=9異界深度9(2D6>=9)>7[6,1]>7>失敗

聆:2d6>=9異界深度9(2D6>=9)>7[3,4]>7>失敗

PL:聆の方は【フラグメント効果】1回ずつ使って成功、烏ちゃんのも1個は成功にできるね。

PL:「夜明の血」「妹への想い」「通る声」を使用。

聆:「この世界をお前の好きにさせるわけにはいかないんだぁー!烏、帰るぞ!現実に!」と叫ぶ。

烏:「……言われなくても!」

GM:【フラグメント効果】使えるのはあと1回だね。このまま3回成功にでもいいけど……(シナリオ確認)【異界化】して4回成功にしても良さそう。

【異界化】はフラグメントを自ら進んで「忘却」し、「変異」を受けること。バインダーの【フラグメント効果】の回数を増やすことなどができる。

PL:だと、足りないのは2回か。

GM:そうだね、「変異」は1個ずつ引き受ける?

PL:それでいこう。

GM:烏は【異界化】を使用。「黒い髪」を「忘却」して、聆くんの魔力が上がるとかかな。

PL:あー、聆としては、なんか魔術を使って異界から召喚した時に異界の生物呼んじゃって、烏の髪をあげて退散してもらった。って感じで考えてた。月は強大すぎて、効果ないんじゃないかな……と思って使ってなかった。

GM:そっか、効果はないけどそれでも何かできないか……と思って自ら捧げるか、強い威力とか風とかで「忘却」しちゃう感じかな。「変異」は……

烏:HFA変異表:幻想化(1)>硝子化→身体の一部がガラスのように透明に

烏:「髪が……」

聆:「!?」

烏:「魔術の威力で押し負けてる」

聆:「さっきの壁で防ぐのが精いっぱ……防げてなかったな!すまん!」

烏:「しばらく変なやつを召喚しちゃっても、あげられなさそうね」

聆:「今そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」

烏:「そうね、聆とここでくたばるわけにはいかないもの」

GM:烏は【フラグメント効果】を使用。「兄への負の感情」。

【フラグメント効果】を使えるのはバインダーだけ。ルールミス。

PL:聆も【異界化】を使用。「通る声」を「忘却」して、以降、最終極大魔術使用時は既に声が枯れた感じになります。「変異」は……(判定する)うーん、烏ちゃんと一緒のほうが美味しいかな?

GM:いいね!

PL:繋いでる手の部分がね。透明になる。どっちの手だろう?烏ちゃんの利き手はどっち?

GM:右かな。でも、手を差し出してきたのは聆くんだから、聆くんが利き手になりそう。

PL:あー!そうだわwじゃあこっちが右手で烏ちゃんが左手だね。

PL:【フラグメント効果】は「通る声」で呪文を叫んで……

GM:【異界化】の処理のほうが先だから、「忘却」しちゃってて使えないね……

PL:そういう感じか。じゃあまず、【異界化】じゃない方は「夜明の血」を使う。【異界化】で得た【フラグメント効果】「異界の言語」を使用。

聆:「いくぞ!」

聆:「profundafundo,citien,mivoilliberigisotuto! soso,laforepusia!―methe!」

PL:聆は別の異界を呼び、月のようなものにぶつけて、対消滅させます。ちなみに呼んだ異界「profundafundo」は、「完全なる暗闇」の異界。

GM:[・4回成功した
月のようなものを、一切の反撃の隙すら与えず完全に破壊することができました。]

GM:[月のようなものを撃破できたなら、その欠片は砕け、砂のようになって消えていきます。]

烏:「終わった……」

聆:「終わったな……」

烏:「さて、帰……って、うわ、手が」

聆:「は?なに……うわ」

烏:「は?あんたも?」

聆:「繋いでた手がな……」

烏:「繋いでた手とか、は~~、キモ」

烏:「さっさと帰るわよ」

聆:「俺、利き手もってかれてんだけど……まあ、とりあえず帰るのは同意」

烏:「知らない、あんたから握った手でしょうが。『最終決戦なら~』」

聆:「……ソウデスネ」

GM:[ふたりが月のようなものに勝利すると、異界は砕け散り、いつの間にか現実世界に戻ってきていた。―無事かどうかはともかく。]

GM:[それでは、物語の結末を描きに、アフタートークへ進みましょう。]

アフタートーク

BGM
Memories and bonds

GM:では、【変異への抵抗】。

【変異への抵抗】異界から現実に戻ったとき、2人でダイス1個分の「変異」を元に戻し、「フラグメント」の「忘却」のチェックをはずすことができる。

聆:1d6(1D6)>2

PL:「忘却」と「変異」は聆が1個、烏ちゃんが2個ずつ。聆としては烏ちゃんのぶんは治してあげたいかな。

GM:手の「変異」いいの?

PL:いいよ。

GM:オッケー。「呪いの刻印」と「硝子化」の「変異」が消え、「サイコメトリー」と「黒い髪」の「フラグメント」の「忘却」のチェックを外す。

PL:聆には「硝子化」の「変異」が残った。あと、「通る声」は「忘却」したままだから声が枯れてるよ。

GM:じゃあ、後日談をしようか。どのシーンにする?三日月財団の依頼は成功したから、このあとはまた会議室に向かって、報酬が出るって感じかな。

PL:おー。チャプター0で言ってたし、焼き肉かスイーツビュッフェに行きたいんだけど。

GM:じゃあそうしよう。

PL:烏ちゃんどっちに行きたい?

GM:うーん、スイーツビュッフェにしたい。甘いもの好きだと思うし。

GM:[三日月財団の依頼を達成した聆と烏は、それなりの報酬を得ました。]

聆:「仕事終わったなー。焼肉とスイーツビュッフェのどっちがいい?」

烏:「じゃあ、スイーツビュッフェで」

聆:「わかった」

PL:何か好きなスイーツとかある?

GM:う~~~ん……(長考)ケーキ系だと思う。白っぽい……レアチーズケーキとか……そんな感じの。

PL:把握。

聆:「確かフルーツケーキとレアチーズケーキとミルクレープと杏仁豆腐が好きだったよな、それだと~」

烏:「なんでもいいけど、それなりに良いところに連れていきなさいよね」

聆:「こことかどうだ?」

PL:PLのイメージとしては、良いホテルのスイーツビュッフェって感じ。ホテルニューオー◯ニとか。

GM:それなら烏も喜びそう。

烏:「あんたにしては悪くないんじゃない?」

聆:「……よし、いくか!」

烏:「ちゃんと手袋、していきなさいよね」

PL:「硝子化」って透明にはなるけど、実際に硝子になって動かせないとかないよね。

GM:動くとは思う。ただ生活に支障はありそうだよね。

ココは卓の解釈によると思います。ルルブのp.097を参照のこと。

聆:「……そうだな。何故か普通には動くけど見た目がなぁ」

烏:「変異なんだからそういうものよ」

聆:「あー、何で俺だけー!」

聆:「見た目がアレなだけで、いいけどさー」

烏:「自業自得かもね、私に残らなくてよかったー」

聆:「俺のどこに自業の要素あったんだよー!」

GM補足:烏的にはキホラに対する当たりが強かった祟りや、ちゃんと自分を「生贄」として扱わなかったから「変異」を持ち帰って来ちゃったんでしょ、と思っている。なお、自分に「感謝している」と言ってくれたことに対して嫌悪感は抱いていない。

烏:烏はケラケラと笑う。ケーキと異界からの生還で少し機嫌がいいらしい。

GM:以上でアンサング・デュエット「双子座メテオライツ・シンドローム」以上となります。

GM:お疲れさまでした!

PL:お疲れ様でした!


【セッションの際使用させていただいたもの】

BGM

PeriTune様

アンサング・デュエット サポートページ(テーマソングもかっこいい!)

セッションツール

CCFOLIA様

セッション素材

いかさん様 アンサング・デュエット ココフォリア用素材


肋屋しゅう様 アンサング・デュエット ココフォリア汎用シート素材

茶乃介様 【TRPG】アンサング・デュエット専用マップ(素材Vol2)

キャラクターシート

キャラクターシート倉庫様(リンクは2人のキャラシです。立ち絵もあるよ!立ち絵の権利表示はリンク先へ で!)

チャットパレット作成 別所のフォロワーさん

本当にありがとうございます!


編集後記
半テキセ初で難しかったですけど、ログとかはまた作りたいですね。
ここまで読んでくださりありがとうございました!

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