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行政書士の開業記③ 4期目~6期目

開業4期目(平成29年1月から平成29年12月)
いつもどおり、障がい福祉の指定やら加算やらの仕事をしていたのですが、春先にとある人の紹介で、実地指導・監査コンサルと一緒に仕事をすることになり、仕事を覚える機会を得ることができました。
朝から晩まで、どっぷり府下の障がい福祉事業の指定(許可)から運営、実地指導のコンサルを行い、今から思えば、この1年は武者修行みたいな感じでした。

この時、前回の移転からまだ1年でしたが、支部移転を決意しました。
理由は、支部役員も2年満期だったこともありますが、決定的なことは、事務所(周りはスナック、フィリピンバー、麻雀店がいっぱい)から出てビル下に行ったとき、後ろから声が聞こえて振り返ると、目の前にたこ焼きが突き出されており、酔っ払いのオヤジが「喰うか?」と話しかけてきたことでした。
「もう無理」と思い、翌日から物件を探し出しました。

ちなみに場所条件は「駅近から徒歩2分以内」、「コンビニ近し」、「警備システムある」「トイレが共用」「ポストが近い」「家賃が高くない」、「コインパーキングが近い」・・。

この条件を満たすビルがあったので、5月に事務所を現在の大阪市中央区谷町四丁目(合同庁舎や府庁、法務局がある官庁街)に移転しました。

この年の後半から顧問先も増えだし、経営も安定化しだしてきました。

また、大阪行政書士会の支部研修講師としても登壇させてもらい70名近い行政書士の前で講義をさせてもらうこともできました。
以前毎週セミナーをしていたので、セミナーは慣れたものでしたし、なんやかんやで、これまでに行政書士会の研修講師を3回させていただきました。

開業5期目(平成30年1月から平成30年12月)
業務のほぼ100パーセントが障がい福祉関連になり特化事務所となりました。(これまで受任した他許認可は、酒類販売許可、パスポート申請、介護タクシーのみです。さすがに極端な気はします。)

この時期に無料相談も止めて、すべて有料相談に切替えることにしました。また受注エリアを原則府下限定にして移動時間を削減を行いました

特化メリットですが、
①事前リサーチ量を削減による業務負担が少ない事業体制の構築
②知識の深堀による高付加価値化
だと思います。

同時に、障がい福祉事業専門行政書士3名で一般社団法人を設立しました。

ちなみに、この年、交流会への参加はゼロ、いわゆるセミナーにもほぼ行かなくなりました。
また、他支部の研修講師をしたりと何度か行政書士向けのセミナー講師を行いました。

精神的にしんどかったことは詐欺に引っかかってしまったことです(´;ω;`)ウゥゥ。

開業6期目(平成31年1月〜12月)
年明けから受注数が激増し、休みが月一状態に。複数アルバイトと外注による業務を行いつつ、一般社団での受任も行いはじめました。

昨年から執筆していた「障がい福祉事業の開業本」を3月に出版しました(行政書士の業務入門としても使えます!)。ありがたいことに、9月には重版発行となりました。

4月から行政書士事務所で補助者経験のあるスタッフに入ってもらい、とにかく案件処理をした1年でした。

開業6期目の特徴は、申請などの行政書士業務の案件増加に加え、コンサル案件が非常に増えたことでした。

年途中からオペレーションについて気になりだしたので、試行錯誤しています。


★原動力
ほぼ話したことはないですが、仕事も専門分野もないとき、「一体何ができるんですか?」と、とある二人から言われたこと。これは悔しかった(´;ω;`)ウゥゥ だって図星だからw。

売物がない。→ 作るしかない。

と思って、一つのことをやってみることにしたのが、今の原動力。

ただ、業界出身でもない行政書士が売物を作るのは、結構大変だと思います。私も障がい福祉業務にたどり着くまでは丸一年かかりました。

個人的に、自分がしんどいときに「親切にしてくれた人」と「馬鹿にしてきた人」は絶対に忘れないですね。

ちなみに自分の尊敬する行政書士の先輩方はやっぱ専門化しており「入管」「運送」「特車」「相続関係」「障がい福祉」「産廃」とかのスペシャリスト。もちろん売上もデカいので目標にしています。(専門特化を推奨している訳ではないので悪しからず。)





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