ゲーム理論

ゲーム理論とは

「相手がある行動ととったら、自分はどう行動するか」あるいは「自分がある行動をとったらそれに対して相手はどう行動するか」といったことを合理的に予想し、 帰結(ナッシュ均衡)を分析するものである。

ゲーム理論の基礎の多くは競争戦略においては少数企業が市場を占有する「寡占市場の分析に適応される。」


クールノー競争

数量ゲーム(増産、維持、減産)と同時ゲーム(同じタイミングで意思決定する)で特徴づけられる競争関係のことをさす。

例)半導体業界:半導体への投資が行われるたびに過剰供給となり、結果として値崩れが起きる。


ベルトラン競争

価格ゲームと同時ゲーム(同じタイミングで意思決定する)で特徴づけられる競争関係のことをさす。

典型的な非協力ゲームのベルトラン競争では両者ともに価格を引き下げ、両者とも利益を失う状態が実現することが多い。寡占業界でも完全競争と同じような水準まで利益率が下がっていくことをベルトラン・パラドックスと呼ぶ。

ベルトランパラドックスを避ける方法

1.十分な差別化

2.ビジネスの特性:初期投資が多額のビジネるでは投資量を基にしたクールノー競争が行われやすい。

3.フォーク定理(folk定理) :毎年毎年価格競争を行い、無限に価格競争を続けて利益を落とし続けるのは不毛だと判断し、両社は合理的な判断の帰結としてむしろ価格を下げなくなる。

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