#8 穴開きジャージ
近ごろジャージを見ない。
僕の子供の頃は毎日ジャージ。
ほとんど同じジャージ。
2〜3着のジャージを着回していた。
いや、着回すなんて感覚すらなかった(笑)
もちろん、膝部分には穴があいている。
そう、それは“もちろん”なのだ。
なんせ常に走り回っているのだから。
体育館を、廊下を、グラウンドを。
(しばらくグラウンドをグランドだと思っていたが…それに気づいて「グラウンド」とか作文に書いたときにほんのり、オトナニナッタキガシタ。)
20分休みも、昼休みも。
チャイムが聞こえず、大声で先生が「ヤスミジカンオワッタゾオオォーーーー!!!」、と“グラウンド”でサッカーする僕らに雄叫びをあげることも。ご近所さんもいるのに、だ(笑)
ヤハリイナカハヨイ。
、、、そうだ、ジャージだった(笑)。
何故そう思ったか。
目の前にいる小学生がやたらオシャレを決め込んでいで、
「ダカラオマエモテナインダゾ!〜アイツハカオワルクナイ。セイカクモヤサシイシ!」
などと大きな声で話している。
念の為言っておくが、念の為、な。
イワレテタノハボクデハナイカラナ。
、、、そうか、いまは穴開きジャージの時代じゃないんだな。時代は変わった。
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