見出し画像

プリンセス・プリンシパルを見ました

見ました。
見始めた理由はペリカンの評価が高かったのと大学のアニオタ筋肉に勧められたのとアマプラで観れたから。
感想をずるずる書いてきます。


先に僕個人の評価を言います。
良く言うと無難にバランスの良い作品
悪く言うと特出した部分のない無個性な作品
という印象です。
見る前の期待値が結構高めだったので、ある部分について結構がっかりしましたが、そこ以上は1クールアニメとして高い水準でまとまっています。

まずあらすじ。

19世紀末。アルビオン国は強大な軍事力である王立航空軍・通称「空中艦隊」により世界の勢力図を一変させ、アルビオンから産出される新時代の動力源であり、特定範囲を無重力化することのできる「ケイバーライト」を独占することにより、ローマ帝国の再来と謳われる覇権国家を樹立していた。しかし、議会共和派である「アイアンサイド党」が主導する革命の結果「王国」と「共和国」に分裂し、アルビオン王国とアルビオン共和国の両勢力により東西を隔てる「ロンドンの壁」で分割され、以来10年、各国のスパイが暗躍する「影の戦争」の最前線となった首都ロンドン。その王国領域にある名門校クイーンズ・メイフェア校に通う「博物倶楽部」の5人の少女には、王国に潜伏する共和国側のスパイ組織「コントロール」に所属するスパイという裏の顔があった。
共和国とて一枚岩ではなく、政府は穏健共和派だが、軍の一部で強硬な革命推進派が策動する中、5人は各々の能力や立場を活かし、時には悩み傷つきながらもスパイとしてロンドンを駆け巡る。

つーお話です。
女子高生×スパイ、あとスチームパンク×美少女なんかで押し出していました。
同じもの女子高生×スパイとしては、ゆるゆりのなもり先生とゆゆゆのシナリオチームが組んだRELEASE THE SPYCEがありますが、こちらがご都合系、萌え推し系なのに対してプリプリは硬派な内容です。

先に僕ががっかりした残念な点を言います。
それは世界観の掘り下げがほとんどないこと。
スパイものと聞いて、僕は蠢く陰謀や国同士の情報戦を期待していました。
が、王国も共和国がどういう関係なのか、スパイのバックにどういうものがいるのかまったくわかりません。スパイ活動をしている理由が不明瞭で、淡々と任務をこなしていくだけです。
確かに、1スパイとしての視点で見ると余計な情報は与えられないものですから一つの正解かもしれません。
でも、この世界の核でもあり、主人公が使いこなす「ケイバーライト」の解説もほとんどないのはやりすぎなんじゃないかな…?設定厨なのでこういうところがひっかかってしまう。

ただ、スチームパンクを謳うだけあり意識した描写が多々見受けられます。
物乞いの少女や、極貧で使い潰される労働者、植民地支配などなど。
個人的にはパンクの部分が物足りないですが、地上波の美少女アニメですからこんなもんでしょう。
つっても、あくま主要5人のキャラクターにスポットライトが当て続けられる話なので、本当にちょっとした描写ですけどね。

次に、作画のレベルはかなり高いです。
新しいアニメなだけあり奇麗だし、背景の作りこみも感じます。
お話がお話なだけに逃亡シーン、戦闘シーンがあるわけですがよく動くし崩れません。結構見ごたえあります。
流石に金かかっているなという印象。
作画が売りの作品ではないのでそれだけで見る価値がある!というわけではありませんが、作画崩壊で不快にならずに見れるという点も大切です。
最近のアニメでも崩れる時は崩れますからね…


次にキャラクター。普通にかわいい。
萌えアニメと比べるとちょっとキャラデザが古っぽいかも。
シリーズ構成が、序盤数話で主要5人が集まり、中盤に一話完結のエピソードが続き、後半三話に大きなエピソードといものなんですが、この中盤でキャラの掘り下げをしてくれます。

画像1

僕はプリンセスが一番好きです。顔が良すぎる。


以上感想でした。
シナリオ、作画、キャラクター、世界観どれをとっても高い水準で、悪くはない…んですけどここがおもしれ~~~~~~とか、ここがすげえ~~~~~~~~~~~~~とかそういう部分がないんですよね。
よくも話悪くも無難。
アニメオタクが見るには良い作品なのでいいと思うんですけど、普段アニメを見ない人に勧めるってことはないかなあ。
春から続編の映画シリーズを6部構成でやるらしいので、そっちで本筋の話が動いたり、世界観の解説があったりするのかな?
でも、アニメ見てる感じここから大きな転換するには望み薄なので映画館まで見ることはないかも。
よっぽど評判が良かったら考えます。
次はTARITARIをみようかな~

オットセイに課金してもガチャは回せません。