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Angel Beats!一挙放送を見ました

10年前。
僕が初めて深夜アニメに触れた年。
僕のインターネットが始まった年。



ニコニコ生放送でやっていたAngel Beats!一挙放送を見ました。
5年毎に公開されるアニプレックスとだーまえのオリジナルアニメシリーズ第三弾、神様になった日の発表を受けての一挙放送ですね。
来週はCharlotteの一挙があるそうです。
僕はニコニコに1銭たりとも払ったことないんで、プレ垢の友達と3人で見てました。
ニコ生にあまり関わるインターネット人生を送ってこなかったので、一挙放送を見るのも初めて。
ABを見ていた時期がニコ動を見ていた時期と重なっいて、久しぶりコメントが流れる画面を見ているとこみあげてくるものがありました。

ABっていうと僕が大好きなアニメの一つで、当時は凄く興奮して見ていたし感動したのをよく覚えています。
しかし10年前ともなると、感動は覚えていても内容は結構あやふやで忘れてしまっていました。
なんで、2周目を見直したいって気持ちがずっとあるにはあったんですけど、一つ恐れていることがあって避け続けていました。
それは、「当時すごく感動したのは思い出補正がかかっているからで今見たら実は大したことない説」が浮かんだからです。
もし今見て「あっこんなもんか」と思ってしまったら、僕の中にあるABに対する思い出が崩れてなくなってしまう。それが嫌でした。


とは思いつつも、友達に一挙見るのを誘われたのでこれを機にはっきりさせるかと前13話に張り付いて見終わったわけですが…
うん、凄く良いアニメでしたやっぱ。10歳の僕が抱いた感動は何も間違ってはいませんでした。安心。
天使ちゃんもマジ天使だしね。カワヨ。

テンポの良さはピカイチ、ギャグパートは面白く、何より涙腺への破壊力は抜群です。内容演出共に素晴らしい。
ABってだーまえ作品、key作品の中でもかなりギャグ寄りの作品ですよね。
そのフランクさがkey作品の入り口にもってこいなのもそうだし、keyを知らない人にも広まっている理由なのかなと思います。
終盤のちょっとした急展開や結末には賛否両論ありますが、結果として1クールに綺麗に収まっているので僕は好きです。
ただ一番の盛り上がりは間違いなくユイのシーンだとは思いますけど。

そして曲が強すぎます。
OP・ED・挿入歌・BGM全部つんえ。最高の演出を醸し出すのがこいつらですね。
My Soul,Your Beats!はニコニコのAB!MADで散々聞いたし、Brave Songもosu!でバッカみたいにやってたし…懐かしいなマジで…

10年前は1深夜アニメのキャラが歌う曲のボーカルだけを担当してデビューしたLiSAが今ここまでの知名度になっているなんて誰も思ってなかったでしょう。
ここに1番10年間という時間をリアルに感じました。本当に20歳になったんだなあぼく。

この10年でオタクコンテンツは凄く世間に浸透するようになって、オタクと一般人の垣根が少しずつ曖昧になったように思います。
2010年もオタクに人権が存在しなかった時代に比べたら全然オタクが生きやすい環境でしたが、オタクコンテンツを楽しむのはオタク、深夜アニメなんて一般人はまず見ないという完全な住み分けがあったかなと。
それが今では、オタクでも何でもない人も有名なアニメを全然見てたりするし、話だってする。大学でいろんな人と話していて強くそう思います。
こうした社会の変貌は間違いなくインターネットの普及にあるでしょうね。
アマプラとかネトフリとかみんな契約してますから。
このままオタクくんの生きやすい世の中になればいいなあ。


リアルも充実していれば何も前知識なしに純粋な心で見ていた10歳の時と、人生が完全に破綻して10年間気持ちの悪いオタクであり20歳の今見るのとでは、新たな発見や作品から受け取ることも大きく変わってくる部分があります。
まず声優バカ強くて草。
当時はざーさんすら知らないレベルでしたけど、神谷花澤みゆきちキタエリ緒方さんって想像以上に欲張りセットなのでは?キタエリって4文字がまず懐かしいですけど…
あと、ゆりっぺの声優さんの演技から凄く感情を感じて大好きだったんですけど、あまり他の主要キャラを担当されてないみたいで少し残念。
マジでいい演技だと思うんだがなあ…

あとキャラデザ凄く優秀じゃないですか?
ゆり、天使、ガルデモのみんな…みんな可愛い。
髪色と瞳の色が綺麗に塗られていて、そのコントラストから凄く尽くし差を感じる組み合わせだなあと。
ゆりの紫髪x緑瞳、天使の銀髪x金瞳、ユイのピンク髪x赤瞳…etc
特に瞳の作画が凄く綺麗で、感情が伝わってくるし吸い込まれそうになります。ハイライトがいいんですかね?

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当時の僕は椎名さんが大好きでした。あさはかなり…(黒髪ロングを無条件で好きになる呪いがかかっていた)


シナリオからもたくさん別の発見が。内容を思い出すためにもいいですが、作品を深く味わうためには2周目も良いですね。普段あんましないですけど他の作品ももう一度見たくなりました。
まず世界観と話の流れをキチンと理解できたこと。
後半の急展開からの世界観説明の流れは物語慣れしていない10歳児にはまあまず無理。
記憶から抜け落ちてるのはその部分だったので、実際よくわかってなかったんでしょうね。
対して、主人公の過去やユイのシーンや最終話はもちろん、2話と5話なんかのギャグシーンは結構はっきり覚えてました。

次に、主人公音無の過去。
人生に絶望して、妹だけが生きがいだったけど妹の死で失って、新たな生きがいを見つけて必死に努力するけど理不尽な事故で奪われて…と。
これの見え方が今と昔とでは全然違う。
まず人生に絶望するってことがよく分かってなかったでしょうね。
10歳の僕は人生めちゃくちゃ満喫してたので。

が、今では音無の過去自分にとても重なります。
なんで生きているのかもわからないし、何も楽しくない。
でも、愛する兄弟だけは自分とは違って人生を楽しんでほしい。やりたいことを見つけて歩んでほしいという願い。
おもいっきりぶっ刺さりました。感情移入えぐみちゃん。
まあ、僕は音無とは違って兄弟を失ってもないし、生きがいを見つけてそれに向かって努力することもできていませんが…

あと、僕はこれまでの人生
「どんなに苦しい思いをして努力しても報われる直前に理不尽に死が訪れる可能性がある。そうなったらバカらしすぎるから頑張らない。努力しない。嫌なことやらない。」
というゴミクズみたいな言い訳でしかないスタンスを掲げて生きてきたんですけど、これもよくよく考えたらABまんまじゃんと。
自覚皆無で無意識でした。ABという作品が思春期の僕にとってどれだけ影響を受けた作品かがよくわかりますね。

そもそもの世界観設定だってそうなんですよ。
「青春時代に未練を残して死んだ人間が、学園生活を楽しく過ごしてこの世界」
何も考えずに高校を3か月で辞めて、後悔し続けているオットセイもダメでしょうか…?
青春コンプが疼きます。


いつか人は一人になって 
思い出の中に生きてくだけ
孤独さえ愛し笑ってられるように 
あたしは戦うんだ
涙なんて見せないんだ


僕も死後にSSSに入れたらいいなあ。



オットセイに課金してもガチャは回せません。