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【悪用厳禁】市販薬オーバードーズ

東京都新宿区歌舞伎町にある『新宿東宝ビル』周辺に10代がたむろする『トー横キッズ』や、大阪の道頓堀にある『グリコサイン』前周辺にこれまた10代がたむろする『グリ下』で、10代の若者が市販薬をオーバードーズ(医薬品1回量を用法以上に過剰服用すること)する問題行動を社会問題にしています。
何を今さら?

本質的には子どもの環境にある機能不全家族や、問題を認識しつつも見て見ぬ振りをする学校職員、一時的に問題行動のある子どもを家庭に戻す児童相談所の事なかれ主義が根底にある社会問題です。

つまり私たち大人が子どもの人権を軽視した対処に責任放棄があり、ますます家出青少年が集う居場所が悪いと責任転嫁してませんか?

私は薬剤師として乱用される市販薬の情報提供をします。

市販薬の快楽目的による乱用問題は昭和から存在し、市販薬の乱用リスクがある成分は既に特定されているものの、それら薬物乱用の原因成分は劇薬指定されていない事もあって、市販薬を製造する医薬品メーカーは適正使用による有効性を担保に、市販薬乱用問題を蔑ろして、また日本政府や薬事行政はおざなりにしてきました。

子どもの貧困や子どもの人権を重視し始めた情勢も追い風になり、日本の立法府や行政府、医療機関がやっと対策を講じるような動きが現在では見えてきました。


n数少な過ぎ!


2014年の実態調査では市販薬の薬物依存者数がゼロになってます。

んなこたーない!

統計をデータとして扱わないのなら、ゼロになって当然です。

知っている人は知っている。知らない人は知らない。
乱用リスクをはらんだ医薬品成分の発表が近年になってようやくインターネット上で発表されました。

知らんぷりは社会人のスキル(昭和のサラリーマンあるある)


“明治の文豪”三島由紀夫の『金閣寺』では、金閣寺に放火した主人公が「ブロバリン(ブロモバレリル尿素)』をオーバードーズして自殺を計ろうとするし、劇団主宰者の中島らものエッセイには、一時的な快楽とやる気スイッチを入れる目的で「ブロン液(リン酸コデイン配合)」を一気飲みする日常が描かれています。


近年では、高須クリニック創業者の高須克弥医師が咳き止め目的と称して、「ブロン液エース(コデインリン酸塩配合)」を一気飲みする写真をX(旧Twitter)へアップしました。

市販薬も用法用量を守りましょう。

公然と服薬コンプライアンス違反をする事がまかり通った時代が、決して遠くない過去にあって、今の10代が薬物乱用に対して悪い事と知りつつやってしまっても良いよね、程度の易き道へ流れてしまうのは、若い世代を罪だと追い詰めれば解決する問題であると私は考えません。
もう一度主張しますが、私はそんな単純な問題であるとは認識していません。

下記の記事は悪用可能なので、有料記事にします。
悪用抑止のため、100円記事と私は設定します。

オーバードーズするとトリップする市販薬を紹介します。副作用にご注意ください。

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