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Cotton Garments 4 〜KD&JG〜 イントロダクション

>>>>>>>>>>>>>>前回より

“ミリタリージャケット”といえば何を想像するのでしょうか?

だいたいの人達がM65型を想像するかもしれません。

状態の良いオリジナルでもお手頃で手に入りやすく、そしてサンプリングされまくっているためにそこら中で目につくアイテムでもあります。

そして、“ミリタリージャケット” と呼ばず “M65” と言いたくなるエントリーレベルのファッションイキりをかませるのもこのアイテムの魅力でありますから、だいたいオシャレを気にしだすと通る道なのですよね。

“そのミリタリージャケット新しいじゃん!?”

“いや、M65ね。”

このやりとりで大学生であれば、その主従関係をハッキリできますから、この春から大学生になろうという若人達は気をつけてください。

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M65、つぎはM43とかも人気になりますかね?

フィールドジャケット、ユーティリティージャケット、ファティーグジャケット、コンバットジャケット等、似たり寄ったりの洋服を指す言葉は結構ありますので、この辺の単語でつまずかなければアゲアゲなキャンパスライフを謳歌できるのではないでしょうか?

英軍、ブリティッシュアーミー物にまで食指が伸びてる人は、これらのジャケットをOveralls (オーヴァーオール)と呼ぶかもしれません。

これはブリティッシュ英語になりまして、実際ガーメントにもそう記載されます。

“すべてのものの上には織る” というイメージでしょうか? そこから、ルーズフィットのジャケット(コート)をオーヴァーオールと呼んでしまうのですね。

日本であえてこういったジャケットをオーヴァーオールと呼ぶ人は“イキった人”と言うより、“行ってしまった人”、“行ききった人”、または悪い言い方をすれば “コミュニケーション障害” でしょうかね。

そういった方は普通の会話はできないのですが、

“バトルドレスのデニムブラウスが、、、。”

“Airborne Denison Smockの初期型が、、、、” 等のブリティッシュアーミーに強いヴィンテージ店のオーナーとしか会話ができないような特殊な語彙を持っているようです。

SAS、RAF、はたまたRFCなんて言葉が飛び交い出すと、ヴィンテージ服がどうこうというよりも、単なるミリヲタじゃねぇかっと思ってしまいますが、だからこそSRCに辿り着いたのかもしれませんよね。

普通“カモフラージュ”の事を“カモ”または“カモ柄”と呼べばある程度こなれて聞こえますが、上の人種の人達は“DPM”(Disruptive Pattern Material) と呼びますからね。

そして、イキって初心者がDPMなんて単語を使おうものなら、

“そのカモは厳密にはDPMじゃないね。DPMは1960年以降のブリティッシュアーミー特有の柄だから”っと一喝してきますから、使う場所はわきまえた方がいいとおもいます。

カモフラージュ柄自体も奥が深く、それだけで本もありますから、詳しく知りたい人はそちらで勉強ください。

こういった人達は大学ではそういったサークルでも作って活動しない限り友達もできないでしょうねぇ。

そして悲しいかな、そんなサークルに女子は入って来ないのですよ。

ミリヲタサーには姫はいないのですよ。

残念な矛盾ですよね。

サクッとモテたいと思って興味をもったオシャレも、度を超えてしまうとそうはならないのですから。

ミリ服につよい女性ジャーナリストとかいるんですかね? 姫というより女神に速攻でなれると思うのですが、女性は女神としてまつられるとしてもミリ服との関係を望んでいない節がありますね。嫌われた物です。

まぁとりあえず、サファリジャケットの理解を深めようと思うと、M65という単語でマウントを取れるレベルの語彙では足りないのかもしれません。

とりわけ、鍵になるのが上に出てくる、KDとJGです。

DAのKJはあまりKDやJGを着ているイメージないですよね。

心配しないでください、KDとJGで通じるのはイギリス人ミリヲタくらいで、日本でも上のバトルドレスのデニムブラウス、デニソンスモックをググらなくても想像できる位ファッションに詳しい人、またはガチミリの人でようやく伝わるレベルだと思います。

KDはKhaki Drill、JGはJungle Greenの事を言います。

字面では、色や素材のことを言っているようですが、実際はそれだけではなく、そういった“ガーメント群”の事を指しています。

>>>>>>>>>>>>つづく


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