たぶん、僕は3月11日死んでいた。だけど生きている。
そう、忘れもしない、3月11日。
絶対忘れることもない日。
その日から、僕は「生きている。んではなくて、生かされているんだ。」という意識に変わった。
***
その日、僕は宮城県の小さな街にいた。
否、街というには大げさすぎるかもしれない。これでもか!という自然にあふれる場所で、熊出没危険 なんて看板がそこら中にあるのである。
そこには、標高123mの山があった。
小さな山で、1〜2時間で登れる山だ。
3月ということで高校も卒業していて
春休み真っ只中。友達と遊ぶ予定で
その山に登ろうと約束していた。
(もうそれくらいしかやることがない、というくらい田舎だった)
だが、しかし。
登るつもりだったのにもかかわらず。その友達は女性だったのだが、ヒールを履いてきている。登山の約束をしていたにもかかわらず、だ。
話を聞くと、「登る気分じゃないから、登れないようにヒールを履いてきた」そうだ。
んな、そんなアホな話があるか。と全僕がツッコミたくなる理由だ。とはいえ、その友達を残して行くのもおかしいだろう、という判断で登山は辞めたのだ。
その友達は、中学時代をともにした仲。行き先に困ると、じゃあ中学校に行くか、という話になる。
和気藹々。お互いの高校生活を語り合いながら歩いていふと、震度7の地震が起こった。
この続き、どんな惨劇があったかは語らなくても想像がつくだろうから、あえて語らない。
のちに聞くと、その登ろうとしていた山は、地震の影響でそこら中土砂崩れが起きたそうだ。
今でも、あのときあの山に登っていたら。と考えるとゾッとする。
とそれとともに思うようになったんだ。
僕は「生かされてる」と。
何か人生でやるべきことがある。何か意味があって、今生きてる という意識が強くなったのはここから。
***
海外へ行く同世代を増やしたい。
たぶん、僕の生きる目的はこれだ。
みっしょん っていうやつなんだと思う。
だからもっともっと僕は楽しみながら、この運命を全うせねば、という想いでいっぱいなのだ。
12月、来たる週をまた充実なものにする。
目的のために。
***
上海、空港で向かう地下鉄にて。
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