思い出
最近、歳を重ねてきたせいか、昔のことを思い出すことが多くなった。
その都度、人生におけるエピソードを書いてみたりしているのだが、そんなことをしている中で、やはり思い出は「良い思い出」と「悪い思い出」に分かれることに気付かされる。
それほど私は大人ではないのか、悪い思い出の中で、自分に対してきつく当たってきたり、悪い態度をした人たちのことについて、友人や家族に荒い言葉で自分がされたことについて、ぶちまけることも多かった。
その都度、友人や家族などには不快な思いもさせてきたと思う。
先日、伊集院静さんの本を読んでいると、エッセイの中で「若い時に受ける理不尽は、お金を払ってでも体験すべきである」と、書かれてあった。
私は何かハッとした。
確かに、私は人と比べてはいないながらも、対人関係を中心に、若い時からひどい目に遭ってきたと思っていた。
しかし、この言葉を見て、悪い思い出も、今の自分になるための大切な体験だったのではないかと思えるようになった。
現在は決して悪くはなっていない。
むしろ幸せな生活を送れているし、目標を持った人生を送れている。
「自分を悪いようにした人間はいなかった」と思えるようになったことを伊集院静さん、また人生で出会った人たちに伝えたいと思っている。
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