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Kitzbuehel (AUT)キッツビューエルってどんなとこ?

開催地ご紹介シリーズ!今回は、アルペンスキーワールドカップ伝統のクラシックレース開催地である、オーストリアのキッツビューエルです!

2023-2024シーズンは、以下の日程で開催される予定!要チェック!
2024年1月19日(金)1月20日(土)滑降(ダウンヒル・DH)
2024年1月21日(日)回転(スラローム・SL)

2023-2024シーズンのスケジュールはこちらの記事でも紹介しているのでぜひ読んでみてね。

どんな場所?

オーストリア西部のチロル州にあるキッツビューエル。アルプスで最も伝説的なスポーツの街と呼ばれているみたいですよ!

ここでのアルペンスキーワールドカップは、ハーネンカム大会と呼ばれています。

ここキッツビューエルはスキー大国オーストリアの中でもウィンタースポーツのメッカの一つに数えられます。

2023-2024シーズン最終戦の開催地である、ザールバッハへは車で東へ約1時間20分くらい。

チロル州の州都インスブルックへは、車で西へ約1時間20分くらいの位置です。

キッツビューエルの地図はこちです。

ちなみにキッツビューエルは、日本の山形市と姉妹都市なんだそうです!これを聞いたらぐっと親近感をかんじるのはおばさんだけでしょうか?!

山形市といえば、蔵王温泉スキー場が有名ですよね。スキー環境がキッツビューエルと似ていることも姉妹都市になった理由のひとつかもしれませんね!

山形市公式HPに交流について記載がありましたよ!

どんなコース?

ハーネンカム大会と呼ばれるキッツビューエルでのレースは、1931年にスタート。

とっても長い歴史と世界最大級の人気レースです。オーストリアでは、スキーが国技ですから、観客もほんっとにたくさん!!!

どんなコースで行われるのか見ていきましょう!

キッツビューエル公式HP

キッツビューエル公式HPを見つけました!57リフト&ケーブルカー、215kmのコースがあります。

キッツビュールは距離が短い都市のようで、スキーを履いて山から街の真ん中まで滑ることが出来るんだとか!

スキー場から離れたところに、クロスカントリースキー コースや冬用ハイキングコース、スノーシューハイキング コースなどもあって、他のアクティビティも楽しめるようです。

リフト券は大人32~65ユーロ。日本円で5,200~10,600円(2023年11月現在)くらいで、さまざまな種類のリフト券があるみたいですよ。

リフト券情報はこちら。オンラインで購入できるみたい!

スキー場マップ

スキー場マップがこちら!とっても見やすいマップですね。チロルっぽいデザインもなんか好きです。

大会公式HP

大会公式HPはこちらです!1931年にスタートしたハーネンカム大会がいかに歴史があって、人気のレースかということが書いてあります!

2023-2024シーズンで84回目の開催なんだとか!アルペンスキーワールドカップが始まってから約50年。

ハーネンカム大会は、アルペンスキーワールドカップより長い歴史があるということですね!すごい!

キッツビューエル スキー場の公式HPにもハーネンカム大会のページがしっかりありました。

例年、国際映像でも他スポーツの超有名アスリートたちが観戦している様子が映ってきます。とくにサッカーヨーロッパリーグで活躍している有名選手たちはよく観戦しに来ていますね!

あと、毎年必ずいるのがアーノルド・シュワルツェネッガー!オーストリア出身のアクションスターが毎年観戦してます。

昨シーズンは、BOSSのアンバサダーを務めている渡辺直美も初観戦したみたいですよ!

BOSSのスキーウェアのプロモーション撮影のためにチロルに行っていたようでBOSS公式Instagramに動画がアップされてました。スキーウェアは、レトロ感もあってめっちゃオシャレ!

余談ですが、ここ数年ハイブランドのスキーウェアコレクションが多く発表されてて、クロエやグッチなど各ブランドのウェアがすごくおしゃれでかわいいので、BOSSも含めてぜひチェックしてみてね。

滑降(ダウンヒル・DH)開催コース

滑降(ダウンヒル・DH)と回転(スラローム・SL)で使用されるコースが違います。

最大幅 80 メートルのジャンプ、最大 85% の勾配の急斜面、最大 140 km/h の速度となる、アルペンスキーワールドカップの中でも超難関と言われている滑降(ダウンヒル・DH)のコースはシュトライフと呼ばれるコースです。

シュトライフは、スキー場マップでいうとNO.21のスロープ。選手たちからも最も怖いコースと言われています。

コース概要
スタート地点:標高1,665m
ゴール地点:標高805m
コース全長:3,312m
標高差:860m

このコースの最高速度記録は、2006年にフィニッシュエリアのスロープで記録した時速153kmなんだって!車より早いです!

大会公式HPにコース紹介ページが!動画で分かりやすく解説してくれてるのでぜひ見てみて下さい。

コース終盤にレッドブルゲートが設置されていますが、このあたりで過去最悪のクラッシュをしてしまったのが、ワールドカップ36勝、ノルウェーのスーパースター選手だったAksel Lund Svindal(NOR)アクセル・ルンド・スビンダル。

36勝もしている選手でもこんなことが起きてしまうのが、シュトライフのコース。

最難関と言われる所以ですね。クラッシュ時の動画を見つけました。苦手な方はスキップしてください。

また昨シーズン話題になったのが、こちらのRed Bull公式Instagramで投稿してくれている動画!

なんと引退したMarcel Hircher(AUT)マルセル・ヒルシャーがヴァンディアのスキーでこのシュトライフのコースを前走したんです!いま滑っても戦えそうですよね!

さらにすごかったのが、同じくRed Bull公式Instagramに投稿されているこちらの動画!!

ワールドカップ82勝を誇るLindsey Vonn(USA)リンゼイ・ボンが暗闇の中、シュトライフを滑っています!

通常、女子と男子では開催コースも長さも違います。それなのにこの最も怖いと言われるシュトライフを、しかも暗闇の中滑るだなんでとんでもないチャレンジです。

リンゼイはシュトライフをもう一度滑りたいという夢があったそうで、こちらのプロジェクトでその夢が叶ったそう!ほんとにこれはすごいことです!

Lindsey Vonn(USA)リンゼイ・ボンのInstagramでもこのプロジェクトへの熱い想いが綴られています。

何人かの少女たちがこのプロジェクトを見て、これをきっかけにもう少し自分をプッシュしてくれることを願っている。自分が達成できることに制限を設けてはいけない!

Lindsey Vonn(USA)リンゼイ・ボンのInstagramより

誰もが大きなチャレンジと感じるほどの、シュトライフで毎年開催されるレースはエキサイティング!今回もとても楽しみです!

回転(スラローム・SL)開催コース

回転(スラローム・SL)のコースは、ガンスレルン。スキー場マップでいうとA5リフトのところですね。

滑降(ダウンヒル・DH)コースであるシュトライフのすぐ隣にあります。

スタート地点:標高1,004m
ゴール地点:標高811m
コース全長:590m
標高差:193m

こちらも大会公式HPにコース紹介ページがありました!分かりやすく解説してくれてるのでぜひ見てみて下さい。

全体的に左片斜面で、マウンドが複数あって終盤からゴールエリアに向かって左へ大きくカーブするようなコースで、こちらも難易度高いです!

マウンドの斜面変化をうまくこなしながら、終盤のカーブからゴール前の緩斜面にうまくスピードを繋げないといいタイムが出ないコースですね。

また、マウンドにどんなセットが立つのかによっても難易度が変わってきますから、当日のセットにも注目したいと思います!

前回レース

レースのコースを動画で見ていきましょう!昨シーズンのレースの様子がFIS Alpine公式YouTubeにはUPされておらず、AlpsportというチャンネルでUPされていました!

滑降(ダウンヒル・DH)の前回レースはこちら!

前回2連戦のレースは、Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデとVincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤーが優勝。

やはり最難関コースですから、昨シーズンだけでなく過去優勝者の顔ぶれもコースを知り尽くしている実力者ばかりです。

回転(スラローム・SL)の前回レースはこちらです!

このコースを得意としているのが、Daniel Yule(SUI)ダニエル・ユーリとDave Ryding(GER)デーブ・ライディング!この二人国は違うけどとっても仲良し。

デーブが、イギリス人初のアルペンスキーワールドカップ優勝を成し遂げたのもここキッツビューエルです。

優勝が決まった瞬間、コーチがスタート地点で大号泣して崩れ落ちる様子が国際映像で流れたときは、おばさんももらい泣きしてしまったものです。

歴史と伝統のクラシックレース、語りつくせないほど色んなエピソードがありますが、2023-2024シーズンはどんなドラマが待っているのでしょうか?

いまから楽しみです!


この他にもアルペンスキーワールドカップについての記事を投稿しています!マガジンにまとめているので、こちらもぜひ読んでみてね。


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