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Netflix「地面師たち」かなり面白いノワールもの

原作は、五反田の積水ハウス地面師事件を題材にしたノンフィクション。詐欺のスキーム、積水ハウスの社内事情など。実際の事件にかなり忠実に則したストーリーになっている。
実際の事件では、五反田の土地にあったのは古い旅館で、土地の所有者は売買のいざこざの間に亡くなっている。事件はさらに複雑なのである。
ちなみに冒頭のつかみである事件も、新橋・マッカーサー道路近くの有名な地面師事件。

1時間弱×7本のミニシリーズ。全体としてはよくできているが、特に5本目あたりまでが完璧だ。全く目が離せない緊迫の展開が続く。
だがいざ詐欺事件が始まると、ちょっとストーリーが失速してしまうが、それでも十分に楽しめ、ラストでまたちょっと取り返していく。
テレビドラマの多くはベタ明かりなので奥行き感に乏しい。しかしNetflix作品はきちんと照明と撮影に金をかけるので、映像に深みがある。それだけで作品の持つ重厚感が違う。
そして役者がきちんと揃っているのもさすが。メインどころがそれぞれ達者な役者なので、全く違和感なく観ることができる。

夜寝る前にちょっとと思って観始めたら一気に観てしまった。さすがの作品力だ。

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