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穂波了「月面にアームストロングの足跡は存在しない」そんなにSF臭くないので大丈夫

今年、アポロ11号を題材にした映画が公開された。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」は、「アポロ11号は月面に到着していない」という有名な都市伝説を題材にした映画で、月面着陸のフェイク映像を作るドタバタを描いているらしい。未見。
この小説もアポロ11号を題材にしている。月軌道のプラットフォームに滞在する6人の宇宙飛行士は「実は、アポロ11号は月に行っていない。この事実を隠蔽するために月に行ってアームストロングの足跡を偽造してほしい」と命令される。ところが事故が発生して・・・という話。
パニック状態の中で展開する推理系ミステリだが、ストーリーはけっこうオーソドックス。SFはあまり得意でない私にも十分に楽しめた。

それにしてもこの都市伝説、なぜこんなにも人々を魅了するのか。
それがミステリでもある。
<8月上旬発売>

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