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映画「クワイエット・プレイス DAY 1」一発芸映画のIPがこんなにもシャブれるとは…

「クワイエット・ブレイス」シリーズは、まず第1作目がとんでもなく良くできていた。絶妙な設定の家族と、待ち受ける「出産」というイベント。
2作目では、生まれた赤ん坊を抱えた家族のその後を描く。

そして3作目は時間を遡り、この事態の初日から描き始める。
だが真の物語は、主人公2人の新たなサバイバルストーリーだ。これがなかなか良くできている。日本ではそれほどヒットしていないようだが、いやいや実はすごく良くできていて、すごく面白い。アメリカとほぼ同時公開で、宣伝が行き届かなかったのかもしれない。実にもったいない。

さすがに3作目ともなると敵はバッチリと姿を表す。これは仕方ない。
だがその敵に襲われないように行動する非力な人間の物語はスリリングであり、ハートフルであり、全く飽きることなく楽しめる。
そして主役のルピタ・ニョンゴがいい。ホスピスで暮らす女性という設定だが、サバイバル道程で徐々に強くなっていく演技に説得力がある。

ちなみに映画館には外国人の客が数組いて、声を出しながら鑑賞していたのがインバウンドの日本っぽくてよかった。

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