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成瀬がスゴイ!(あかりではなく、鰻の方ですが・・・)

ここのところチェーン店「鰻の成瀬」の増殖ぶりがスゴイ。2022年の8月、横浜に第1号店を開店させてから2年弱で120店を超え、さらに毎月数店舗を新しく開店させている。まさに破竹の勢い。うちの周りにも数店、新しく開店している。
運営しているのはフランチャイズビジネスインキュベーションで、基本的にFCとなっているからこの勢いで店舗数を増やしている。
加盟料は150万円で、700万円程度で開店できるのが魅力。しかもセントラルキッチンで調理されてうなぎをコンベクションオーブンで調理するだけなので、バイトでも調理OK。「職人」と「焼く」という作業をなくしたことで、狭い場所でもだけでも開業でき。しかも調理時間も短くて済むというシステムができている。
しかもメニューは、うな重と飲み物のみ。とくにランチメニューはなく、昼夜共に客の回転はいい。このメニューを絞る戦略も成功の要因だ。うなぎの「松」「竹」「梅」は鰻の量の違いでしかない。種類や味の差はない。だからランチ時には先行して調理しておけば、どんどんと提供することができるし、店には長居はしないから客の回転もいい。
しかも養殖のニホンウナギを使用している。海外養殖だがニホンウナギ、海外養殖にはあまり触れず「ニホンウナギ」を強調するあたりも、なかなかのビジネスだ。
養殖にすることで安定供給が可能になる。ここがキモでもある。うなぎの稚魚についてはあまり触れられない闇の部分が多い。うなぎ稚魚は長く反社が牛耳ってきた歴史がある。そこをクリーンにしてビジネスとして成立される。そして次に完全養殖を目指す。ここもまたこのFCの目の付け所のいいところ。

立地も駅近にこだわらず、居抜きの狭い物件でOK。テイクアウト需要、宅配需要もあるのだからなかなか良くできたFCだ。
うなぎという、「非日常食」寄りの「日常食」を商材とした鰻の成瀬、あとは「いきなりステーキ」のような多店舗自滅の道を歩まないか、見ていきたい。


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