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創作のようなもの

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自分の創作文載せてます
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#ショートストーリー

ブログライターの日常 #ワールドブルー物語

「挨拶で世界を笑顔に!ワールド・ブルー株式会社」 喫茶店でブログの更新を終え、休憩するた…

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友情の総重量【毎週ショートショートnote】

「では表に返して。時間は10分。始め!」 選択科目の現代文読解。 少人数のゼミのような雰囲…

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三日坊主のクレーター【毎週ショートショートnote】

歯の詰め物が取れた。 いつ治療した歯なのかは覚えていない。 俺は病院が嫌いで、特に歯医者が…

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てるてる坊主のラブレター【毎週ショートショートnote】

てるてる坊主だからって晴れが好きとは限らない。 少なくとも僕は晴れた空よりも曇り空の方が…

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祈願上手【毎週ショートショートnote】

新年の初詣で混み合う時期を避けて、ひと月ほどずらして地元にある神社に来た。 混んでるのは…

羽根宮糸夜
2週間前
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金魚鉢 #シロクマ文芸部 【ショートストーリー】【今日の短歌】

「金魚鉢クリームソーダ、お待たせしました」 友人が働いている童話の世界のようなカフェ。 …

羽根宮糸夜
2週間前
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文学トリマー【毎週ショートショートnote】

俺は文学トリマー。持ち込まれた文章の余分な部分を削り、より読みやすく見た目も美しく仕上げる仕事だ。 依頼者の指定により、文章を読む対象者好みになるように仕上げている。 もちろん自分の名前が表に出ることはない。 作品の重要な部分を担っているが影に潜んでいるのもクールだろ? とはいえ、最近は依頼が減っている。 物書きが減っているわけではなく、むしろKindleなど自分で出版する人が増えている時代だ。 新たな顧客を探すため俺は文学フリマ東京38の会場に訪れた。 二千を超えるブース

真夜中万華鏡【毎週ショートショートnote】

住宅街の中にぽつぽつと古くからの個人商店が並ぶ道に、一軒のアンティークショップがある。 …

羽根宮糸夜
1か月前
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うたたね【ショートストーリー】【今日の短歌】× #色のある風景

山頂のうぐいすの声そよぐ風誘われるまま夢の世界へ たまに森林浴がしたくなる。 緑が多くて…

羽根宮糸夜
1か月前
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放課後ランプ【毎週ショートショートnote】×色のある風景

放課後の部活動を終えて校門を出ると、まだ外は明るかった。 駅の方に歩く皆と別れて自転車に…

羽根宮糸夜
1か月前
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ラムネ炭酸寝顔【毎週ショートショートnote】

ラムネを初めて飲んだのは、小学一年生のときに連れて行ってもらった夏祭りだった。 お祖母ち…

羽根宮糸夜
1か月前
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【ショートストーリー】タルトを買いに

桜が散って葉桜となり暖かな今日この頃。 この時期によく見かけるのは、モッコウバラとパンジ…

羽根宮糸夜
1か月前
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春ギター【毎週ショートショートnote】× #春とギター×花吹雪 #シロクマ文芸部

花吹雪の中、やわらかくてどこか儚いギターの音が聞こえてきた。 音がする方に目を向けると、…

羽根宮糸夜
1か月前
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深夜の鳴き声【今日の短歌】【ショートストーリー】

にいにいと微かな猫の細い声深夜三時の庭の方から 春になって暖かくなってきた。 日によって、日中は暑いと思う日もあったりする。 寒さが和らぐと外で猫を見かけることが多くなる。 冬の間はどこで寒さを凌いでいるのかが気になっているので、暖かくなると妙にホッとする自分がいる。 家の庭は猫の通り道になっているようだ。 数年前には深夜になるたびに、ちょっと太めの鳴き声が窓のすぐ外で聞こえていた。 ここ数年、その声は聞かなくなっていた。 最近、暖かくなってきて、ここ数日は深夜に微かな猫の