文学トリマー【毎週ショートショートnote】
俺は文学トリマー。持ち込まれた文章の余分な部分を削り、より読みやすく見た目も美しく仕上げる仕事だ。
依頼者の指定により、文章を読む対象者好みになるように仕上げている。
もちろん自分の名前が表に出ることはない。
作品の重要な部分を担っているが影に潜んでいるのもクールだろ?
とはいえ、最近は依頼が減っている。
物書きが減っているわけではなく、むしろKindleなど自分で出版する人が増えている時代だ。
新たな顧客を探すため俺は文学フリマ東京38の会場に訪れた。
二千を超えるブース