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創作のようなもの

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2024年1月の記事一覧

ツノがある東館の謎【毎週ショートショートnote】

「東の館にはツノがある。あそこに近づいちゃいけないよ」 この村には森があり、森の中には湖…

羽根宮糸夜
4か月前
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布団から #シロクマ文芸部【今日の短歌】【詩のようなもの】

布団から出られないまま刻々と時間が過ぎる冬の日の朝 布団から 出られないまま 刻々と 時間…

羽根宮糸夜
4か月前
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雪化粧 【今日の短歌】#シロクマ文芸部

雪化粧彼の山に棲む仙人が寒くないかと心配してる 仙人になりたいと思っていた。 人里離れた…

羽根宮糸夜
4か月前
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雪化粧 #シロクマ文芸部【詩のようなもの】【今日の短歌】

雪化粧降り続いてた雨音が消えた翌朝一面の白 雪化粧 降り続いてた 雨音が 消えた翌朝 一面の…

羽根宮糸夜
4か月前
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トロンボーンの口調【毎週ショートショートnote】

中学、高校の部活はアンサンブル部でフルートをしていた。 文化系部活とは名ばかりの体育会系…

羽根宮糸夜
4か月前
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ドローンの課長【毎週ショートショートnote】

「今日はどうする?」 「昨日は鯖の味噌煮定食だったから、今日は肉かな」 「俺はそばかな。天…

羽根宮糸夜
4か月前
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本を書く #シロクマ文芸部【詩のようなもの】【今日の短歌】

本を書く大きな目標立てました参加しますよ春の文フリ 本を書く 大きな目標 立てました 参加しますよ 春の文フリ どのように 進めるべきか 模索中 でも一先ずは やってみましょう とりあえず noteに書いた 文章を wordを開けて コピペしてみる 読み返し 少し手を入れ 確認し 思い出してる 学生時代 あの頃は 本の世界で 生きていた 憧れていた 夢想していた 思春期は 文字の世界に 救われた 今度は自分で 本を書く こんにちは。羽根宮です。 小牧幸助さんの「

怪人制御冷や麦【毎週ショートショートnote】

「うーん、怪人……冷や麦……」 放課後の図書室で委員会の仕事をしていると、同じく当番の羽…

羽根宮糸夜
4か月前
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本好きたちの日常【今日の短歌】

積読が解消される気配なくむしろ気づくと山が増えてる 「積読が減らないんです」 「本って増…

羽根宮糸夜
4か月前
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会員制の粉雪【毎週ショートショートnote】

年々気温が上がり、暖冬で雪が降ることが少なくなった昨今。 スキーヤーたちは良質の雪がある…

羽根宮糸夜
4か月前
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新しい #シロクマ文芸部 【詩のようなもの】【今日の短歌】

新しい手帳を開くその度に今年こそはと毎年思う 新しい 手帳を開く その度に 今年こそはと 毎…

羽根宮糸夜
4か月前
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少年時代 #書き初め20字小説

日常では最弱な僕も夢の中では星座の戦士。 こんにちは。羽根宮です。 小牧幸助さんの「書き…

羽根宮糸夜
4か月前
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逆光のみくじら【毎週ショートショートnote】(番外編)【詩のようなもの】

逆光のみクジラ 順光ならイワシ 急行のカジキマグロ 鈍行ならタツノオトシゴ 進行方向にイルカ…

羽根宮糸夜
4か月前
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逆光のみくじら【毎週ショートショートnote】

うちの近くには県立公園がある。 ジョギングをする人たちや犬の散歩をする人たちの姿をよく見かけ、土日になると、グラウンドで少年野球のチームが練習をしている広い公園だ。 その公園の真ん中に「くじら山」と呼ばれている小山がある。 小さい頃は親に連れて行かれて、その山で寝転んだり、転がり降りたりしていた。 毎年秋になると、公園で沢山の屋台が出る祭が開催され、父親が早めに行って山の斜面に敷物を引いて場所を取っていた。 くじら山という名前の由来は分からない。海が近いわけでもないし不思議だ