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晩夏の封筒と便せん

100枚レターブック「日本の美しい花」(パイインターナショナル)より「黄烏瓜 きからすうり」『草木写生』図巻を使って封筒を作ってみました。

裏ページに罫線の印刷はなく、しかも色つき(緑)の貴重な一枚。
覆う必要がないのと、図柄も全体的にはいっているので使いやすく作りやすい。
はずなのに、この1セットに1時間半くらいかかっている。
一体どうやったら90分も取り組めるのか?
と、数日前のことを少し呆れて今は思う。
しかもこの上なく封筒に集中していた90分間の自分であった。
封筒に。。。
幸せだよね君。って思う。笑

後ろ姿

封筒の後ろを素直に閉じてしまうと、せっかくの緑色が全く見えなくなる為、
少し端っこを切り落とし、さらに細い直線で裁断し、
封筒の合わせ目とフラップのキワ、便せん(今回は杉原紙を使用)にも貼り付けてみました。

「100枚レターブック 日本の美しい花」より、黄烏瓜の説明文をご紹介します。
「八~九月、日没後のまだ明るいうちに白いレースが広がるように花を咲かせる。実はその名の通り、烏瓜よりも黄色く大ぶりである。」
以上

以前、烏瓜の実の方を遊印にしたくて資料を集めていた際、花の画像を見たことがあります。
真っ白でとても涼やかに見える美しい花でした。
残念ながら実際に咲いている花を見たことはないのだけど、
残暑厳しい一日の。。。日が沈む前、
少し気温が下がる山の中でひっそりと真っ白な花を咲かせる様子を
思い浮かべながら作った封筒です。

八月から九月であれば、暦上は「夏」ではなく「秋」になりますが、
風情としては晩夏のイメージ。だと思ったので、
名残の夏のつもりで「夏」印を使っています。

藤井あき乃

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