世の夫たちは意外にアレにヨワイ。
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長男トラが、胃腸炎になった。
しばらく寝て過ごし、薬を飲んで絶食して、おかゆを食べて。
夫ももちろんお世話してくれたが、やはりメインで手を動かしたのは私だった。
丸1日ほど完全に絶食し、水やスポーツドリンクから始めて初めて固形食を食べ始めたときには、離乳食のようなおかゆを作った。少しずつご飯を増やし、消化にいい野菜を入れ始め、様子を見ながら1食ずつ普通食に戻していった。
大根なら消化に良いから小さく切って入れようかな。
そろそろ卵入れてもいいかな。
じゃがいもも消化にいいから入れてみよう。
だんだんと食欲の出てきたトラに、何を食べさせていいか考え、細かく切って柔らかく煮て、食後に体調を聞く。
よしよし、回復してきた。
そんな中で横から口を出す夫。
「まだ野菜は早いんじゃない?」
「ご飯そんなに入れるの?」
「もっと煮たほうがいいんじゃない?」
うーん・・・
なんだろう。モヤモヤするな~・・・
夫がトラを心配しているのはわかる。私が1日昼間外出していた時も、夫はちゃんとお世話していてくれたし、全く手を動かしていないわけじゃない。
でもな~・・・
「私がやってることで、パパは手を動かさないことで、パパが決めるのってなんか変じゃない?
口出すなとは言わないけど、せめて言い方にも気を使ってくれたらいいかな・・・」
そもそもふたりとも医者でもなんでもなくて、こうしておけばオッケー、ということもないのだ。あと10分おかゆを煮込んで柔らかくしたら正解、とか不正解、とかでもないのだ。
私ならよほどじゃない限り夫がやってることには口出さないな・・・
すると夫は、こう言った。
「そっか・・・そうだね・・・どうやって言えばいいのかな・・・むずかしいな・・・」
ほえ~・・・変わったな~・・・
昔の夫なら、支離滅裂な反撃の暴言に終始していただろうな。
『俺が正しい』そう主張するだけの、一方通行の激しめの言葉が、反射的に返ってきていただろうな。
『モラ夫は変わらない』
世の中ではそう言われるけど、変わる人は変わるし、そうなれば『モラ夫』ではなかったことになるのか。
わからないけどとにかく夫は変わった。
言葉を尽くし、言い方を変え、言い負けないように頑張り、私のその言動が夫を変えた。
・・・と言いたいところなのだが、
実を言うと、それが半分くらいじゃないかと思う。
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夫婦サバイバル(ワーキングマザー編)
ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…
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