ブルーカラー、ホワイトカラーの次は「ノーカラー」

カラー(Collar)とは襟を指します。

これを踏まえると、ホワイトカラー(白襟)の次、つまりはワイシャツの次は襟がないことだと思います。

襟がない服を着てもいいほど、よりカジュアルで自由なあり方とも言えます。これをノーカラーと呼びます。


ノーカラーの特徴


リモートメインであること

本来仕事をするのに服装など関係がありません。パジャマでも丸首シャツでも、コスプレのような格好でも、それこそ裸族でも良いわけです。

そうは言っても、私たちは社会的な生き物であり、同座すれば相手の格好は気になります。ですので、同座せず、格好が見えないようにすればいいのです。つまりはリモートのあり方になります。

リモートの一つ、フルリモートについては以下記事でもかんたんに扱ってます。


会議が少ないこと or 音声で済むこと

リモートであっても、ビデオをオンにしてオンライン会議ばかりしている――なんて職場はよくあります。

これではノーカラーとは言えません。職場よりは格好に融通が利きますが、それでもやはり目に見えているので気は遣います。

ノーカラーというには、そもそも格好が見える機会自体が少ないはずです。つまりはオンライン会議が無いか、少ないか、あるにしても音声のみで行うあり方になります。


情報共有≒非言語ではなく言語で情報を出していること

リモートワークに対する反論の筆頭は「顔が見えない」、つまり非言語コミュニケーションが取りづらいのがダメだ、ですが、そもそも非言語コミュニケーションに頼りすぎなのがおかしいことです。

友達や恋人や家族を相手にするなら重要ですが、仕事は違います。

じゃあ何が重要かというと、情報です。

特に情報は言語的なものであり、したがって言語化して残す営みが重要になります。情報共有ですね。

情報共有については、『仕事術2.0』でも重視しています。意外とわかりにくい概念だからです。


ノーカラー?言葉遊びじゃないの?意味はあるの?

Ans: あります。

ノーカラーという言語化により、「襟が無い服を着てもいい」という具体的なヒントが得られます。

これは「次世代の働き方にするべき」「もっと上手い働き方がある」といった情報量のない主張よりもはるかに有益です。

「襟がない服を着ても済むには?」

など、具体的な質問をつくって、それに応える形で検討を進められるからです。


その他のカラー

最後に、おまけとして他のカラーも紹介または提案します。


メタルカラー

古いものだと、ノンフィクション作家の山根一眞さんの命名があります。こちらは技術者を指しています。銀色の襟の服装はちょっとイメージが湧きませんが……

ノンフィクション作家の山根一眞さんが命名し、週刊ポストにおける連載シリーズ「メタルカラーの時代」のタイトルの由来にもなっている。

https://www.jst.go.jp/crest/nmt/nanodev/sinohara-column/column130.html

また、同氏による本もありますね。


比較的最近で言うと、孫正義さんの言及もあります。こちらはロボットを指しています。


レインボーカラー

『仕事術2.0』として開発したものですが、色んな格好を使い分けても良いというパラダイムです。

以下は意味しません(これらはこれらで有益ではあります)。

  • 多様性として、LGBTQを含む様々な格好も認める

  • 何らかのキャラクターを演じるために、コスプレのような格好をする・使い分ける

  • AI人格に好きな格好をさせる

ここでは以下を意味します。

つまり、自分の素のアイデンティティ(容姿・性別・本名)を晒すことなく、マスク(ダミーのアイデンティティ)を使い分けるというものです。

マスクは複数使い分けることができます。もっとも、すでにハンドルネームやアバターなどは良く知られていますが、これをビジネスでも使うということです。

まるでカメレオンのように、ころころと変えることができるのです。強引ですが、レインボーと名付けました。


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