F値とアイリス

ミラーレス一眼カメラのF値、ビデオカメラのアイリス。どちらもF2.8やF5.6などF〇.〇という同じ表記となっています。ミラーレス機ユーザーがビデオカメラをもつとアイリスの機構に違和感を感じ、その逆でビデオカメラユーザーがミラーレス機をもつとF値に違和感を感じるのではと思います。

ミラーレスは明るさと被写界深度の調整、ビデオカメラは明るさの調整

Fの役割をシンプルにお伝えしますと、ミラーレス機はF値といって明るさと被写界深度の調整、ビデオカメラはアイリスといって明るさの調整という役割になります。ミラーレス機ではF値が低ければ被写界深度(フォーカスの合う部分の深さ、浅さ。フォーカスのあっている部分がわずかであれば深度が浅い、全体にフォーカスが合っていれば深いといいます。)が低ければ浅く・明るく、高ければ深く・暗くというという調整となります。ボケの量を調整するといってもいいかもしれません。一方、ビデオカメラではシンプルにFの値を低くすると明るく、高くすると暗くすることができます。カメラの液晶・ファインダーをのぞいた時に画面が暗いと思えば、Fを低く、暗いと思えば高くします。

ビデオカメラはあらかじめパンフォーカスがつくられている

ビデオカメラはパンフォーカス(被写界深度が深い設定)といってあらかじめ全体にフォーカスが合うように調整されていますので明るさのみが変更されます。ミラーレス機は自分で被写界深度を調整できますので、被写界深度と明るさの両方の調整を行うことになります。この辺りがビデオカメラとミラーレス機の大きな違いのひとつだと思います。



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