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【参加企業紹介】京都エレベータ株式会社

京都・滋賀を中心にエレベーター及び立体駐車装置等のメンテナンスをおこなう専門会社 京都エレベータ株式会社。田中社長をはじめ、働く皆さんにお話を聞きました。

【なんでも自分たちでやってみる、チャレンジ精神溢れる会社】

田中社長:1983年に創業し、京都、滋賀を中心に関西エリアでエレベーターの施工、メンテナンスをメインに取り扱っています。地域に密着して機種を問わず24時間体制で保守対応しています。製造は20年前からはじめ、それにより設計・製造・販売・据付・保守を一貫して行うことができるようになりました。一台一台オーダーメイドでエレベーターを製造することにより細やかにお客様のニーズに応えることが可能です。

京都エレベータ 田中社長

中小企業には珍しく親族経営ではなく既存社員で会社を作ってきた会社で、人材を大切にする社風で技術者へ育て上げるための社員教育に力を入れています。私自身も19歳で新卒入社し10年前に代表取締役に就任しました。会社の後継者を社員の中から出すというのは中小企業にとってはチャレンジングなことだと思っています。

また大手メーカーが強い業界なので、その中で戦っていくには自分たちにしかない技術力やサービスが必要になってきます。部品が手に入らない、技術的にわからないという壁も、「無いなら自分たちで作る、調べる」と乗り越えてきた積み重ねがあるので、課題に取り組んでいくチャレンジ精神がある会社風土で強みじゃないかなと思います。

【技術の向上だけでない、その先にある人としての喜び・成長】

新卒から入られ、会社とともに成長し続けている中原さんと松本さん。入社のきっかけと働き続けるやりがいを伺いました。

中原さん:機械いじりが好きで何か整備の仕事に就きたかったところ、この会社に出会いました。新卒で入社して27年になります。実際に働きだすと多種多様なメーカーのエレベーターを整備することになり、各メーカーの特徴を知っていくのが面白く、またやりがいになっていきました。エレベーターの修理をしていると動かなかったものが動いた時に「直った!」という喜びがありますし、お客様に感謝される嬉しさもあります。

松本さん:入社したきっかけは就職活動をしていた当時、求人が工場かメンテナンス会社かくらいで、工場よりメンテナンスの方がいいかなとこの会社を選びました。不純な動機かもしれませんが入社して21年になるので、ご縁があったのだと思います。入社後3~4年して大阪営業所への異動の話をもらい、そこからサービス営業に携わるようになりました。機械の相手が主な現場より、人と関わることが多い営業の方が好きです。入社当初はやる気が出ず、なかなか身を入れて働くことができずにいましたが、先輩社員とコミュニケーションを取りながら働くうちに仕事に向き合えるようになりました。やる気が出た具体的なきっかけがあったわけではないのですが、田中社長や中原課長をはじめ尊敬できる人たちと接するうちに自分を省みるようになっていき、周りにいるようなカッコイイ大人になりたいと思えたことが成長につながったのだと思います。

【対外的な経験値を積んでほしい】

2023年6月-8月のトライアル開催の時からワーククロスに参加してくださっていた京都エレベータ様。次世代を一緒に作っていくメンバーが世の中のこと、他社のことを知ることを通して、自社を見直すきっかけにしてほしいとお話された田中社長。参加された社員の皆さんはどうだったのでしょうか?

中原さん:他社の方と関わるのは久しぶりでとても新鮮です。元から研修は好きで参加すると必ず何か発見があるので少しでも吸収しようとしています。ワーククロスで自社以外のことを知ったり、同じ業界ではない方と知り合うことで、他社のことを知ると同時に、逆に自社のことが見えてきたりしています。自社の現在の状態が、けっして悪いものではないけれど、じゃあ良い会社ってどんな会社だろうということを考える機会になりました。

松本さん:一般的な研修よりも他社の方と深く話せる良い機会になりました。研修に参加されているのは各企業から集まってきた方々ですが、その方の属している企業より、その人個人がどんな人なのか、どんな考え方の人なのかに興味を持って参加しています。他業種の方の話はあまり知らないことも多く、そこは理解しようと必死でついていっています。業種が違えば使う言葉も違うのでその違いに触れることができました。

-最後に、今後どんなことをワーククロスに期待しているかお聞きしました。

中原さん:他業種の方々ともっとカジュアルに関わっていきたいです。食事会など堅苦しくない雰囲気の中でリアルな声を聞いてみたいですね。まだ半分くらいの方としか話せていないので、話したことがない方とももっと関わっていきたいです。

松本さん:他社の方と横のつながりを持てるような出会いの場を期待していますし、もっとフランクに交流していきたいです。一緒に研修を受けている方の中には研修後も関わりが続くこともあるのかなと思うとワクワクしています。

田中社長:人は人と関わることでしか成長していかないと考えています。例えば、同じ内容の研修であったとしても誰とその場を共有していたかで経験内容は変わってきます。研修の内容が難しい、特殊といったことよりも研修の中での人との関わりの深さが重要だと感じているので、ワーククロスには参加者同士のつながりを期待しています。そして、今は核家族化などによる時代の流れで人との関りあいに慣れていない若い社員も入社してくるようになりました。これまでと同じ関係性の築き方だけではなく新しいやり方も考えていかなければなりません。そういった中で次世代を作っていくメンバーが外の世界を知るというのは大切なことだと思っています。ワーククロスが大人のインターンシップのように他の人の仕事を体験できるような機会になれば、他者への仕事の理解も生まれ、比較できることで自身の仕事も深まるのではないかと感じています。他社と関わりを持つことで各社員がそれぞれの会社の良さも感じられるようになり、自社の存在意義を実感できるのではないでしょうか。関わる会社同士がお互いに人を育てていけるような仕組みの真ん中にこのワーククロスの場があることを期待しています。