出す、そしてアメイジング。
昨日は職場で、カウアイ島へ送る荷物のパッキングのお手伝いをしました。
ポップアップ・スパの準備のお手伝いです。
アカウントはその少し前に持っていたけれど、アビヤンガのことを書きたくて、ついにおそるおそるnoteを書き始めたのがこの春です。
アーユルヴェダのトリートメントで、ハーブを煎じたオイルを全身に塗り込んでいくオイルマッサージがアビヤンガです。
動画などをみても、現地すごくてきぱきとなされていくマッサージもあれば、リラクゼーション感いっぱいで気持ちよさそうなもの、自分で行うセルフマッサージまで、実に様々。
私の知っているアビヤンガは、オーナーが長いアーユルヴェダの学びの中で編み出した、彼女のアビヤンガ。多くのセレブリティに好かれる彼女のアビヤンガは、アーユルヴェーダもよくわかっていないド素人の私ですら虜にします。
ジョブインタビューの時のたった10分のアビヤンガ体験で、これをやってみたい、と思わされてしまいました。
暖かい部屋、
2人のセラピスト、
ちょうどよくあたためられたオイル。
体質に合わせて一人一人のためにオーナーが作るオイルは特別だけれど、それが体に染み込んでいく手伝いをするセラピストの心のありようがとても大切だということが、トレーニングを通じて私が一番学んだことでした。
不具合を起こした体を、自分の中にある治癒力で改善していこうとする時、
体はまず、「出そう」とする。
これは、仕事をしながらの観察です。
まずは、「出さんと始まらん」。
体はそういうものみたいです。
そして、心もそれに同調するように、「出してくる」。
体の排泄と同時に、心の排泄のお手伝いをするのも、今の仕事のひとつ。
時々職場で、同僚が泣いて誰かが彼女を抱きしめているという場面があります。
自分はしょっちゅう抱きしめてもらわなければなりません。
同僚に、ベイビーをなでるように抱きしめなでてもらい、その晩はよく眠り、「昨日は昨日、今日は今日」、そう自分で自分に言い聞かせながら仕事に行く。
自分の日常のアレコレはいったん脇に置いて、目の前に横たわる人のために自分の体を使うということの、なんて難しいことだろうか。
アビヤンガは、生まれ変わる儀式のように見えることがあります。
よく生まれてきたね。
かわいいね。
ただ眠って排泄し、泣いて笑ってまた眠るだけのベイビーたちのように、いい子だいい子だ、と、ただただ褒められ認められる存在になる時間。
ずいぶん前、娘が救急新生児治療室でインターンをしていた頃、「あの子達ってさ、うんこしてもゲップしても、グッドジョブ!って褒められるんだよ!それのお片付けするの私なのに、私は褒められない!ずるいよねー!」と怒っていました。
「新生児に怒る人はめずらしいよ、そんなあなたがベイビーみたいじゃない」と私はすごく笑った。という思い出です。
ずっとつきっきりでお世話するママ達は、感情を抑えられない時もあったりします。
泣いているママがいたならば、抱きしめてなでてあげる人が側にいてあげてほしいし、大人になったって、抱きしめられる静かな時間がどうしても必要な時がある。
心がいっぱい我慢している時、体もいっぱい我慢している。
アーユルヴェダのマルマ・ポイントは、中国医学の経穴・ツボのようなものです。
トレーニングの時に同僚が、「このマルマポイントはなにに効くの?」と質問すると、オーナーが「あぁ、ど忘れ!なんだっけ…Amazingness!」
あまりにも真顔で、少女のように目をキラキラさせてそう言い切ったので、それがとても可愛らしくて、私は思わず、
I love it! と言ってしまいました。
彼女も Me too! と、にっこり。
それを見て同僚たちも大笑い。
細かいことは横に置いて、とにかくすべては、Amazingnessを感じるため。
出す、
出る、
思わず出てしまう!
飾らないって最高です。
アメイジング!
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