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kazumaogiso
2017年 第80回野村狂言座(2)
以前の観劇覚書、Facebookから移動しました。狂言を見たことのない友人たち向けに書いたので、ちょっとカジュアルすぎるかも。すみません。 ↓
最後の曲は「千切木(ちぎりき)」。連歌の初心者サークルの日に、みんなが示し合わせて「太郎がくるとうるさいから、誘うのやめようぜ」というところへ「あいつら、わざと誘わなかったな。そんな場所に行かないわけないじゃん」と太郎がいそいそやってくる。そして、ウザいことをいっぱいして、みんなに叩き出されるんです。
ぶっ倒れた太郎の元に奥さんが駆けつけて「この千切木で仕返ししなさい」と焚き付けて、めんどくさいことに、後ろで見張っている。狂言につきものの、わわしい女の代表みたいな奥さんです。太郎としては、やり返されるのが怖いから、ここはやられたままでいいのに逃げようとすると奥さんに襟首掴まれてしまう。
で、喧嘩の相手の家を訪ねて「おるか?」と聞くと「留守!」との答えが。
そこで安心してけちょんけちょんに罵る。こんな風に、こんな風にやっつけるぞー! と。まるでコントのような直球の面白さが盛りだくさんですが、
今は使われない古い諺が織り込まれているのも面白いところ。こういう大勢の作品ができるのも、優秀な演者さんが勢揃いの野村家ならではかもしれません。
いっぱい笑った! さて、年内はあと一つ。今年も幸せに暮れていきそうです。
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