ランチェスター戦略に勝るもの
ランチェスター戦略とは、弱者が強者に勝つための戦略である。その基本的な考え方は、以下の通りである。
ナンバーワン主義
弱者が生き残るためには、ナンバーワンになることが重要である。ナンバーワンとは、2位以下を引き離していることである。つまり、シェア40%以上を獲得することである。
弱者優先攻撃
弱者が強い相手と戦っても勝てない。そのため、弱者は、自社より弱い相手を叩くことで、シェアを獲得していく。
地元・地盤強化
地元(狭いエリア)でナンバーワンになることで、顧客との信頼関係を築きやすくなる。
差別化戦略
顧客の視点に立って、他社と差別化できる商品やサービスを提供する。
重点化
販売地域や商品・サービスを絞り込んで、集中的に攻める。
ランチェスター戦略の活用事例
ランチェスター戦略は、さまざまな業界で活用されている。例えば、以下の事例が挙げられる。
アフラックは、ガン保険でナンバーワンを獲得した。
ソニー生命は、中小企業や富裕層をターゲットに、ナンバーワンを獲得した。
近江商人は、一騎打ちの戦略で、全国に店舗を拡大した。
ランチェスター戦略は、弱者が生き残るための有効な戦略である。
しかし、単なる戦略に頼るのではなく、自社の強みと弱みをしっかりと分析し、適切な戦略を実行することが重要である。
上記は、以前に読んだ本をBARDで要約してもらいました。
言わんとすることはよくわかりますが、実践するとなると結構難しい気がします。たしかに、インターネットの時代、全国を相手に商売するほうが確率がよさそうですが、実は見つけてもらうには「奇跡」が必要になります。
芸能人や政治家も似たようなもので、スポーツと根本的に違うところは、スポーツは「実力」で上がってきますが、芸能人や政治家は「売れる」ことが先行します。売れなければ、チャンスはないわけです。
ジャニーは弱者を食い物にしましたが、ジャニーズとしてとにもかくにも「有名」にすることでスターを輩出したわけです。政治家も同様で、選挙で勝つためには地元にメリットを持ち込まなければなりません。
だから湯水のようにお金が必要になりますが、これは地域のためにお金を使っているのではなく、次の選挙で勝つために撒き餌をばらまいているだけです。
これを愚かな有権者は「〇〇先生は地元のために\頑張ってくれている」ようなことと言い出しますが、これ言っている限り、日本の政治は変わりようがありません。
実力や時代の要請を無視して、自分たちの都合を優先させ弱者(有権者)の上にのし上がり、ふんぞり返っています。これはランチェスター戦略にはない勝ち方ですが、世の常からすれば一面の真理があるように思います。
世の中は「実力」ではないところで、勝負がついていることのほうが多いようです。それを仕組みにしたのが「世襲」です。ランチェスター戦略は、どちらかといえばスポーツに近く、「努力」「精進」「忍耐」「集中」「継続」「能力」「運」が必要になります。
政治の場面で世襲できる人にとっては、「努力」「精進」「忍耐」「集中」「継続」「能力」「運」なんてお笑い種でしかありません。それを許している有権者は、彼らからすれば、単なる「餌」か「肥し」としてしか見えていないのでしょう。
勝負にはいろいろな勝ち方があるものですが、「世襲」は勝負する前から勝っているという勝ち方になります。
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