大人になって何思ふ【漫画編2】
さくらももこさんの訃報にショック隠せないままnoteのお題企画に乗っかって久しぶりに「大人になって何思ふ」さくらももこさんの作品で書いてみようと思います。
私が小さい頃にちびまる子ちゃんのアニメが始まり毎週日曜日は欠かさず見ていました。家にはちびまる子ちゃんの漫画もあって、親がさくらももこさんのエッセイも好きだったので本もいくつかありました。
ちびまる子ちゃんの絵をらくがきしたノートも実家にあるはずです。
まるちゃんって、簡単そうに見えてすごく難しいんですよね。特に前髪の具合が(笑) 似せて描けた記憶がありません。
ちびまる子ちゃん作品にもたくさん大好きなお話があるのですが、実は私はちびまる子ちゃん本編の後に載ってる「ももこのほのぼの劇場」が大好きです。漫画を手に取ってまず始めに読むのが、後半に掲載されてるほのぼの劇場でした。さくらももこさんのエッセイが漫画になってるのですが、良い話なうえにオチが必ずちゃんとあって読んでいてとても楽しかったです。
ときには感動する話もあって、漫画を読んで涙が出るのは初めての経験でした。
その中からいくつか、私が好きな「ももこのほのぼの劇場」と、おまけ的なエッセイを紹介します。
たかがディスコに行くだけで
このお話大好きです。
第1巻に掲載されています。
遊び人の友達に連れられて初めてディスコに行ったときの話なのですが、笑いあり感動ありでとても楽しいお話です。
ヒロシ・・いいキャラだ。デスコ(笑)
高校生の娘がディスコに行きたいなんてそりゃ親だったら心配しますよね。ちゃんと親に断って行くのがいいな〜と感じました(笑)
ディスコだからって気合い入れた服装を開口一発で地味と言われてしまうシーン・・さらに「さだまさし」(笑)
そして終盤がなんか心がキュッとしました。
これを読んだとき、子供心に親の気持ちがなんか解った気持ちになりました。
この話はオチもなかなか秀逸で、私の大好きな話の1つです。
口笛が聞こえる
この話はお父さんとお母さんの馴れ初め話です。
これは、アニメにもなってるんじゃなかったかな。
これはこの話自体がドラマちっくなのか、さくらももこさんが描くからドラマちっくになったのか分かりませんが、ドラマです。
トレンディドラマです (笑)
いつもあんなアホに描かれてるヒロシがめっちゃカッコ良く描かれてます。
なのに最後の最後のさくらももこさんの言葉がめっちゃ面白く終わります。幼少の頃は正直このオチ分からなかったのですが、大人になって読み返したときに声を出して笑いました。お笑いのセンスありすぎです (笑)
ネタバレになりすぎるのであまり書けませんが、是非読んでみて欲しいです。
ちびまる子ちゃん4巻に収録されています。
(個人的には4巻に収録されてる作品全部いいです!)
いつか遠いところで
5巻に収録されています。
さくらももこさんが家庭教師をしていた頃のエピソードです。
ほのぼのします。ほのぼの劇場だけに。
私が心に刺さったのはレイコちゃんの「おねえさんが親戚のお姉さんだったら良かったのにな。おねえさんは親戚のお姉さんとはちがうよ。」といったセリフです。どんなに親しくてもどうしても違ってしまうところがあるよね、を的を射た子供ながらの言葉で表現されているのが心に刺さりました。
ひとりになった日
3巻に収録されています。私が1番好きな作品かもしれません。
OLさんになって東京の会社に就職したときの話です。
初めての一人暮らし、ましてや他県で両親と離れて暮らすことに対する不安と悲しみが描かれていてひたすら感動します。
特におかあさんと離れるシーンがめっちゃ泣けます。
私はこの1コマで泣きます・・。
さらに次のページで追い打ちかけられます・・。
なのにこのオチ・・・っていうオチで泣きながら笑ってしまう話です。
こんなに感動させて作品の登場人物もめっちゃ泣いてるのにこんな風になってしまうオチでした (笑)
おまけのヒロシも笑えます (笑)
「みんなでフランス料理を食べに行く」の取材エピソード
この話自体も好きですが、この話を描くにあたって行った取材のエピソードが面白くて私は好きです (笑)
ほかにも・・
2巻収録「ひとりで勝手に運動会」
3巻収録「みつあみのころ」
4巻収録「夏の色も見えない」「夢の音色」
6巻収録「フランス人形とちび姫」
も好きです。
エッセイ漫画すごく面白くて「ひとりずもう」とかもオススメです。
「ひとりずもう」は大人になって初めて読んだのですが、これは子供の頃では分からないだろうなと感じました。大人になって、自分のこんな経験したからこそ分かるような気がします。女性向けな内容ですね。
ここまでの話から少し逸れますが・・
映画「わたしの好きな歌」のDVD化を熱望します!この映画は音楽とアニメの融合でクォリティがめちゃめちゃ高いです。さらにストーリーも感動的で、これこそさくらももこワールド!と思える作品です。なぜこの作品がDVDになっていないのか分かりません。音楽の権利の問題でもあるのでしょうか・・・?そんなくだらないことで名作を埋もれさせないでください。
さいごに
ちびまる子ちゃん以外の話がメインになりましたが、エッセイを得意とするさくらももこさんには楽しい話がたくさんあります。
アニメを見ているだけでは知ることができない醍醐味がちびまる子ちゃん漫画にはたくさんあります。
ここに挙げた作品以外にも魅力的な話が多く収録されています。
是非読んでみてください。
さくらももこさん、多くの感動と笑いと教養をありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
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