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「私の中にあった宝物」劇場版アイカツプラネット&アイカツ 10th STORY 未来へのSTARWAYを観た話

先週劇場版を観てきた感想です。みんな見てると思うけど一応ネタバレ注意。



まずはプラネットパートから、テレビ版終盤の舞桜の「私達のアイカツまだまだ続くよ」の言葉から約1年、HAPPY∞アイカツの披露と共に舞桜の「また会えたね」から始まる冒頭、この時点で込み上げてくるものがあり、「これ何回泣くことになるんだ」と思いながらも話はファンやみんなに感謝を伝えたい舞桜の話にいずみさんの提案で感謝祭をやってみたらどうかという流れに、この時に瀬川がファンレターを届けてくるんですが土屋神葉君のコメディ演技がキレキレですごいよかった、この人去年神秘的な風格でウルトラマンやってた人ですよ?温度差で風邪引く、この映画アイドルもそうですが瀬川とオタク三人組がいい味だしててすごく絵面が楽しくなってて、しっかりテレビ版のいい所を引き継いでいましたね。

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大感謝はプラネットメインメンバーからひとつのイベントが終わる毎に手形のスタンプを色紙に押してもらい一輪の花を完成させる企画のもと、響子先輩のドラム活動(ドラカツ)でレディ·レディ·レディのロックverから始まり木彫りのメルリを作る流れで舞桜が斧を取り出すのですが、愛弓さんが「違うでしょ?」「斧は危ないから」と真面目なツッコミでトンカチで木彫りすることに、確かに危ないよ普通は。

紗良のミラクルチェンジもあり(るりのゴスロリがすごい可愛かった)イベントはアイカツプラネットの世界へ、明咲が外国の仕事先で見つけた本に載ってあったドレシア「ミスティカルケリュネイア」を探すことに、ドレスに力を宿してくれるようにお願いするが、逃げていくドレシアに2人は障害物を乗り越えながら追いかけることに、その後ドレシアの元に辿り着きなぜ逃げたのか理由を聞くと、「ユニットドレシアは2つのタイプも持つもの、2人が手を取り合い試練を乗り越えて貰う必要があった」無事試練を乗り越えた2人はドレシアの力を授かることに、ちょっと調べたらミスティカルケリュネイアはギリシャ神話の鹿がモデルになっておりヘラクレスの12の試練の内の一つにこの鹿を捕まえることがあってこれ狙って作ったのかなって思ったり。

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そしてこの2人がお披露目したステージの楽曲「Tick×Takeノスタルジア」なんですがめっっっっちゃくちゃ良かった。バンクやステージ演出も見事ですが、「いたばんだいじ詰め込んだMemory box今でも綺麗なままで優しく語りかけてくれる」「指でなぞった思い出の跡 ずっといつまでも私の私だけのタカラモノ」過去の思い出が今の自分の背中を押してくれる素敵な歌詞が多くあるのですがこれってアイカツ!のアンサーソングでもあると思うんですよね。

ずっといつまでも私の私だけのタカラモノ、今でも綺麗なままで優しく語りかけてくれる=当時と変わらぬ空気感だった同時上映の10th STORY

何てことない毎日が思い出になってタカラモノになる

同時上映が決まった後にこの楽曲が作られたのか、ただの偶然なのかは気になるところですが。

感謝祭も終盤一輪の花が完成したが、こんなにファンを想ってくれてむしろ感謝したいのはこっちの方、ドレシアを探してる間にルリ達やファンも手形の花を作りそれが無限に広がっていく幻想的な光景にハナの「みんなありがとう」の言葉と共に感謝祭は終わりエンドロールへ

プラネットパートはバンド、ファッションショー、ミュージカル、ライブとエンタメがとことん突き詰められていて、またみんなに会いたいな、そう思わせてくれる作品でした。まだテレビ本編見てないよって人でも十分楽しめる作りになってたと思います。

個人的にはサラやってる時のるりぽんの甘ったるい声が好きなので劇場の大音声で聴けたのが良かったですね。


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終わった後すすり泣く声も聞こえたアイカツ10th STORYパートへ

プラネット終盤で「現実っていつも想像を越えてくる、だから可能性は無限大」からのアイカツ冒頭のあおい「いちごとあかりちゃんがユニットを組むなんて想像もつかなかった」

蘭「これってきっと私達の知らない未来の始まりなのかもなしれないな」

と同時上映ならではの綺麗に繋がってて上手いなって感心してたら、OPの「MY STARWAY」の映像でボロ泣き、Signalize、SHINING LINEオマージュの映像、「いつか思い出す始まりの日々は」の歌詞で流れる髪を切った時のあかりちゃんと初めて美月さんのステージを見た時のいちごちゃん、そりゃ泣くって。

コスモスのライブも終わりスターライト卒業が近付きそれぞれの未来につい考えていかなければいけない時期になり、卒業するということはスターライトの寮からも離れなければならない、いちごちゃんは「あおいと離れたら朝起きられなくて、食べすぎてお腹壊したりするかも」とちょっとした不安を漏らし、後何回言えるかわからないからあおい姐さんに何回も「おやすみ、おやすみ、おやすみ」と微笑ましい会話が続き、朝あおい姐さんが起きたらしっかり起きて仕事の準備をし出発したいちごちゃん、いつからか1人でも立派に朝起きてアイカツに励んでいる。

それぞれが未来のことについて考えあおい姐さんは後輩を教えいく中で先生の仕事にやりがいを感じもっといろんな人に教えたいと思いロサンゼルスに留学することを選び、蘭ちゃんは歌とモデル以外にも役者を勉強してみたいことを選ぶ中、soleilとしての仕事は一旦お休みすることに、だってsoleilは3人でsoleilだから。

それぞれの未来への話を進めたあとコスモス全国ツアーへ劇場の大音量で聞く「芸能人はカードが命」は鳥肌もの、最後はコスモスのステージでまさかの「星空のフロア」初披露、「これフォトカツ(当時やってない)で出てたやつだ!」と進研ゼミのような声を出しそうになりました、CGのクオリティが半端ないのですがこれってサムライピクチャーズだったんですかね(クレジットちゃんと見れてないので)

そしてEDはトドメのカレンダーガール、10th STORYはひたすら顔面に右ストレートを食らうようにただただ打ちのめされた作品でした。

この10th STORYすごく満足度高い作品なのですが同時に残酷な作品でもあると思っています。

卒業はあくまで通過点に過ぎず彼女達のアイカツがこれからも続いていくことは確かなのですが、視聴者側としたらそれは明確な終わりなんですよね。テレビ本編の最終回では卒業までは描かず彼女達のアイカツは続いていく終わり方でスターズのコラボ回やオンパレードでも度々出てくれたりなんだかんだずっと側にいてくれる存在でしたが、今回は本気でアイカツ!という作品を終わらせに来たという感じです。

サザエさん時空の作品ではないので四季があって一周すれば1年経って学年も上がったりするし、ワンピースのような長寿作品(178話って長寿か?)でもないしポケモンのサトシのようにいつまでもいちごちゃんな訳にはいかないのです。制作陣側がその道を選んだから。

主人公が変わるとうまくいかないこともあるし、前作キャラを出したら「またそれに頼るの?」なんて声もあったりします。

僕はこの明確な終わりの物語を選んだ10th STORYと現行のプラネットそして未来にあるかもしれない新シリーズ全部ひっくるめて応援したい。

来年の春に恐らく卒業ライブを描く10th STORYが上映されます。これから描かれるアイカツ!の終わりをしっかり見届けていきたい。










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