糸継ぎ、実は難関(._.)?
糸継ぎ、最近は自分なりのベストな方法が確立しつつありますが、棒針編み初心者さんには、もしかしたら、難しい課題では?と思っています。
糸継ぎの究極の目的は、出来上がった編み物に表側から見て何の違和感もなく綺麗に見せること、だと思っています。方法は色々ありますが、それを自分のものにするには、練習もいると思うんです。簡単にできるものもあるかもしれないけど、実際、表から見て美しくなかったりすることもあるんです。
糸の継ぎ方10種のビデオ
手っ取り早くまとめた "糸の継ぎ方10種" のビデオをお見せします。英語ですが、見れば理解できると思います。
この中に出てくるもの、5番目のとMagic Knot以外、やったことがあります。両端に水をつけて両手の平の中でキリキリ擦ってフェルト化させたり、Russian Joiningとか面白い方法だなと思ったり、数目を二重に編み込んでみたり。。でもこれらは、どうしても表からの見ためがよくなく、余計目立つんですよね。で、私が一番好きなのが、1番目に似た方法です。
私があの位置で施すとしたら、斜めに糸を通さずに、上下に通しておきます。薄い生地だと、斜めだと透けて見える時があるから。糸を通す位置は、その時その時の場合によります。その見極め方は、やっぱり経験だと思うのです。大事なのは、極力表に響かないようにすることでしょう。
靴下の糸処理
下のは靴下の糸処理の一部です。あくまでも私流です。
毛糸の場合、糸処理も糸継ぎも、ほとんど同じ考え方、方法だと思うので、ご紹介します。
糸を継ぐ場所ですが、編みのキリのいいところでするのが一番目立たなくていいと思います。例えば、段や周の編み始めの地点とか、脇の下とか。欠点は、ある程度の長さの糸が無駄になるかもしれません。
1番:ゴム編みの場所で糸を処理するのは簡単です。裏地の畝に沿ってぐるぐる巻き付けるだけでいいです。これでどんなに動いても抜けてきません。なぜなら、毛糸には表面にスケールというものがあり、繊維同士がよく絡むようになっているから。これ、毛糸を扱う人にとって、大事なポイントです。結ばなくてもいいんです、毛糸は。
2番:別色の糸に変えて編んだ後の糸処理の様子です。左の写真が処理前、継ぐ糸同士の端を軽く結んでそのままにしてある状態です。右は場所は違いますが、処理後です。処理する時は、結び目は二重にしてあったら一重にして、それから裏の目に横へ横へとぐるぐる巻き付けています。結び目を全部解いてもいいんですけど、そうすると目がよくわからないことになるので、かるく一重にしておきます。上の状態だと横に巻き付ける方が目立たなくて好きです。表目に出ないように気をつけて行います。
結びいろいろ
和裁や洋裁をする人なら、玉結び。機械編みの人や機織りの人がするのは、機結び。機械編みをやっていた母は、よく機結びをしていました。手編みだと結び目が表に出ることがあるので、私は母に『表に出ることはない?どうやってるの?』と聞いたことがあるのですが、『裏に結び目を入れるだけだよ。』と。でも、手編みだとうまくいかないんですよね。どうしても結び目が外に出てきてしまう。多分、テンションがきつい機械編みだから、編んだ後も結び目が外に出てこないんだろうと、今ならそう思います。
毛糸だと、糸を継ぐ時、上でも書きましたが、糸同士の繊維の絡みつきが強いので、結ばなくてもいいんです。だから、いろいろな方法が作られてきたんです。
私は糸継ぎや糸処理の技術のほとんどを靴下で学びました。どうすれば表に響かないで weave in ends できるか、いろいろ見て、いろいろ読んで試行錯誤してきました。太い糸なら目立たなくても、細い糸になると同じことをやっても表に透けて見えてしまって台無し、なんて、そういうこともあります。ま、でも、失敗しながらいろいろやってみることは大事だと思います。この前、私の知らない方法をやってる方を見たので、今度やってみようかな、と思う方法がありました。まだまだ私も修行の身です(^^)。
さて、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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