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だいたいフレーム問題

僕が抱える個人的な問題というのは、「フレーム問題」としてひとまとめにすることができるのではないか。

それで解決するわけではないけど。
まとめないよりは、幾分マシかもしれない。

よくわからないけどフレーム問題とはこういうことなんじゃないかな

フレーム問題は、人工知能などの文脈で出てくる用語で。

何かを自分で判断ができるロボットにやらせようとした場合に、そのロボットが適切な判断をすることがとっても難しい。

いわゆるロボットが命令を受けてなにかの行動をする。

「あの洞窟の中からカバンを持ってきて」

命令を受けたロボットは、洞窟に入っていき、カバンを見つけた。
ロボットはカバンを持って帰ってこようとする。
しかしカバンの中には爆弾が入っていて、途中で爆発してしまった。

ざんねん。カバンを確認するプログラムをしておくんだった。

次にロボット2号が挑戦する。
洞窟の中でカバンを見つけた。1号と同じ失敗はしないように危険なものがカバンに入っていないかをチェックすることになる。

爆弾はあるか?爆弾は無い。
他に危険なものはないか?何が危険なものになるか?
洞窟の天井が崩れ落ちてくるかもしれない。
天井が崩れ落ちてくるかどうかを判断するためには、すべての岩盤を一つ一つ確認して、それぞれが動かないかどうかを見て…。
他に関係ありそうなものはないか?
攻撃をしてくるものはあるか、危害を加えてくるものはあるか、気温は変化しているか、目に見えるものだけでいいのか?危ない音はしないか?危ない音って?

いつまでたってもロボットは洞窟から出てこない。
みたいな。

じゃあロボット3号はどうするんすか?
ロボット2号の死は無駄だってことすか?

念のためWikipedia。

現実世界で人工知能が、たとえば「マクドナルドハンバーガーを買え」のような問題を解くことを要求されたとする。現実世界では無数の出来事が起きる可能性があるが、そのほとんどは当面の問題と関係ない。人工知能は起こりうる出来事の中から、「マクドナルドのハンバーガーを買う」に関連することだけを振るい分けて抽出し、それ以外の事柄に関して当面無視して思考しなければならない。全てを考慮すると無限の時間がかかってしまうからである。つまり、枠(フレーム)を作って、その枠の中だけで思考する。

だが、一つの可能性が当面の問題と関係するかどうかをどれだけ高速のコンピュータで評価しても、振るい分けをしなければならない可能性が無数にあるため、抽出する段階で無限の時間がかかってしまう。

これがフレーム問題である。

あらかじめフレームを複数定義しておき、状況に応じて適切なフレームを選択して使えば解決できるように思えるが、どのフレームを現在の状況に適用すべきか評価する時点で同じ問題が発生する。

Wikipedia フレーム問題

だいたいあってたと思う。

どのくらいまでのフレームをつくって考えればいいか、というのがメインの問題だと思う。無限に大きいフレームをつくって、すべての可能性を洗い出すことができればOKなのだけど、そのためには時間が無限にかかる。
コンピューターで考えれば時間はコストであり、人間であれば命である。

タイムイズマネーだし、人生は有限なので。
限りある未来。

ちなみに人間にもフレーム問題は同じように発生しているが、なぜか解決できている、あるいは解決できてないけどなんとかうまくやれていると言われているらしい。

どうして、なんとかうまくやれているのかしら。
というよりもうまくやれる人もいるし、うまくやれない人もいる。

こんな感じ

僕は圧倒的にうまくやれていない。
なにかをしたあとに可能性を延々と考えてしまうことがある。
何が適切なフレームなのか分からないんだ。

例えば出かけるときに鍵をかけたかどうかが心配になるとか。
鍵をかけたかどうかドアノブをガチャガチャやって確認する。

でも少し歩くと、そのガチャガチャをやったかに自信が無くなる。
ガチャガチャやった記憶があるけど、今日じゃないときの記憶を勘違いしている可能性がある。
もう一度戻ってガチャガチャしてみる。

うまく確認できていなくて、何かの拍子に空いてしまうとしたら。
何かカギに不具合があってそれに気が付かないとしたら。
以降繰り返し。

心配性なだけかもしれない

ここにふざけて書くくらいだからそれほど深刻に思っておらず、自分で面白がっている感もあるけども。

心配性なだけかもしれないけれど。

適切なフレームを設定することができないことによるものではないかと思うと納得する点はある。

解決はしないけれども。

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