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油絵を描いて気づかされたこと1
今年の3月ごろに、あるテニスコーチのお父様がお亡くなりになられ、そのお父様の趣味であった油絵セットをお譲り頂けるとの連絡がありました。絵は小さな頃から描いていましたが、絵といっても落書きみたいなもので、主に鉛筆を使っていました。水彩画はパレットの片付けや、水の準備が大変で学校の図工の時間に課題で描くなど以外は滅多に使いませんでした。 #でも小学生時代の課題の水彩画は全部金賞とった ✌️ #10年以上前に描いた鉛筆画 ↓✋
そんな油絵初心者の私ですが、緊急事態宣言で本業のレッスンがない時間を利用して挑戦してみました。まず、頂いた道具類を開封してみると絵の具や筆、パレットというようなものは水彩画と同じでわかったのですが、様々な種類のオイルが入っていました。何でもフィーリングでまずやってしまう私ですが、さすがにオイルの使い方は全く見当もつかなかったので調べてみました。
①ストリッパー→ジクロロメタンという原材料を使ったゲル状のオイルです。絵の修正などにも使うようですが、私はパレットを洗うときに使用しています。
②ブラシクリーナー→石油系溶剤とリンス剤が混ざったもので、筆を洗うときに使用します。
③GESSO→チタニウムホワイト、炭酸カルシウム、エマルジョンという素材を混ぜ合わせたもので、絵を描くまえの白い下地に使います。
④アーチストペインティングメディウム→植物性油の合成樹脂で油絵具の粘度を下げます。
⑤ターペンタイン(テレピン)→松の樹脂が原材料で油絵具の流動性を出します。
⑥スペシャルソルパン→精製ケシ油が原材料で、主に薄がきをするときに使います。
⑦タブロー→ダンマル樹脂が原材料のいわゆるニスで、絵が完成したら、その保護のために使用します。
⑧リキシードオイル→亜麻の種子油が原材料で、乾きが早く強い光沢感がでます。
⑨ピクチャークリーナー→アンモニアが原材料で、汚れた油を洗浄します。
これらのオイルは、洗浄するために使用するオイルと、油絵を溶かしたり混ぜたりするときに使用するオイルと、完成したときに使うオイルの3つに分類できることがわかりました。重要なのは油絵を溶かしたり混ぜたりするときに使用するオイルで、これらが発揮性オイルといって、絵具を流動的にするが乾きが遅くなるものと、乾性オイルといって乾きが早く、光沢感が出やすいものの大きく2つあることがわかりました。
まずは鉛筆画などで、これまでに多く描いてきた人物画を描くことにしました。モデルはジェームス・ディーンにしました。まずはキャンパスにクレパスで簡単な下書きをします。そこに大まかな色を当てていきます。絵の具を溶かすオイルはルソルパンという揮発性オイルを使いました。 #やるからにはライバルは 『モナリザ』だと内心思ってはじめた😁
揮発性オイルを使用していたので、大まかな色を当ててから2日ほど置いてから暗い部分の色を大まかに塗りました。
色の選択はまさにフィーリングで、思ったような色ができたり、できなかったりとトライアンドエラーの繰り返しです。
また数日おいてから、今度は明るい色を大まかに塗っていきました。
またまた数日おいて、筆も最も細いものに変えて、細かな部分を塗っていきます。まずは細かな色付けの暗い色から。
次に明るい色を細かく塗っていきます。暗い→明るい→暗い→明るいと色を重ねていくにつれて油絵の良さが滲み出てくるようで、とても楽しかったです。
最後は、最細部で仕上げ作業です。細かなところは串なども使って色をつけていきます。そして完成して数日たってからタブローを塗って保護して完成です。
絵を描きはじめたきっかけは、小学生時代の退屈な授業の暇つぶしです。憂鬱な時間が絵を描いているとあっという間に時が過ぎるのです。頭と心は無に近いような心境になり、些細な考え事や悩み事などの邪念がなくなり、純粋に対象物を観るようになります。そんな中で初挑戦の油絵を描くことで気づいたことを次回の記事にて書こうと思っています。本質的にレッスンや育てるという概念について考えさせられました。 #大人になっても会議資料の裏面には絵を描いてた 😁
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