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むかし書いた韓国コラム #603

 日本から来た知人を案内する際に、たまたま車が光化門からソウル駅方面に抜けた。このルートはソウルの代表的な建物が集まっているので、車窓から眺めるだけで手っ取り早くソウルらしさを感じられる、はずだった。

 まず光化門。復元工事中で全貌は見えない。次はソウル市庁舎。こちらも新庁舎建設の関係で全面的に囲いがされている。その次の南大門は放火による消失からの復旧工事中でやはり車から中の様子は見られない。最後に旧ソウル駅舎も工事中で、かろうじて上半分は見えるものの、下半分はフェンスで囲われている。

 結局このルートにある著名な建築物の4つが姿の見えない状態となっている。短い滞在日数で市内をまわる観光客はひとつでも多くのスポットを見たいもの。工事期間が重なったのはただの偶然だろうが、車窓を案内しつつちょっと残念な気持ちになった。

【解説】
 このルートは車窓からソウルの雰囲気を楽しめる黄金ルートだったが、どういう理由なのかどこも一斉に工事に入ってしまった。この時期にソウルに来た人にとっては残念なタイミングだった。

(初出:The Daily Korea News 2009年9月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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