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むかし書いた韓国コラム #468

 韓国でパトカーのお世話になったことがある。決して被疑者として乗せられたわけではない。全羅北道群山市には日本時代の建物が多く残っており、数年前にそれらを見に行くために群山駅に降り立ったときのこと。観光案内所を探したが見当たらず、近くの交番で目当ての場所を尋ねたら、「パトロールのついでだから案内しますよ」とパトカーに乗せられたというのがことの次第。

 目的地に着いたがパトカーのドアは内側からは開けられないので警官が外から開けてくれるというVIP並の待遇。建物は日本時代のもので現在も居住者がいるので写真撮影ははばかられる雰囲気もあるが、警官の「護衛」がついているおかげでトラブル知らず。警官はあちこち案内してくれ、最後は対岸の長項への渡し船乗り場まで送ってくれた。

 とかく警察を毛嫌いする向きも多いが、こんな親切を受けたこともあり、個人的に韓国の警察には非常に好印象を持っている。

【解説】
 ここまでの親切を受けることはまれだが、地方の交番は概して親切で、ソウルの警官も決して不親切ではない。とかく警官を敵視したがる人もいるが、そういう人はなにかやましいことでもあるのだろうか。この時の詳細は後にもう少し長めのエッセーとしてまとめていて、Noteでも公開しているのでご参照を。

(初出:The Daily Korea News 2010年1月8日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)


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