むかし書いた韓国コラム #963

 韓国でも昨年あたりから振替休日をめぐる議論が活発になっているが、それほど進展はみられない。休日が増えることで経済的効果もあるという意見もあれば、企業側からは生産性が下落し経済的な悪影響があるという声も出ている。さまざまな意見はごもっともだが、しがないサラリーマンとしては休日を増やしてくれたほうがありがたい。数年に1度の割合で祝祭日のほとんどが土曜と日曜に重なる年があるが、昨年に続き今年もそんな祝祭日が多い。しかし失われた休日に対する補償はなにもない。
 
 きょうは4月5日で「植木日」だ。数年前までは公休日だったが、週休2日制の導入と引き替えに単なる記念日に格下げされてしまった。公休日だった時代を知っているだけに、「幻の3連休」となってしまったのがうらめしい。振替休日もなく、公休日も減らされている現状。日本の振替休日やハッピーマンデーが心底うらやましい。

【解説】
 韓国の振替休日制度はその後2013年に導入された。ただ当初は旧正月と秋夕、こどもの日だけが対象だった。2021年からは顕忠日と釈迦誕生日、クリスマスを除くすべての祝祭日が対象となっただけでなく、祝祭日が土曜日と重なった場合にも振替休日が設定されるので、見方によっては日本よりも条件が良くなったかも知れない。

(初出:The Daily Korea News 2010年4月5日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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