むかし書いた韓国コラム #768

 知人の希望でカジノに向かった。カジノは恐いというイメージがあるらしく、初めてなので案内してほしいと頼まれたのだ。テーブルゲームは不慣れなので、カジノの雰囲気だけでも楽しめればと、スロットマシーンに挑戦することにした。するとしばらくして背後に男が立ち、こちらの様子をうかがっているのに気付いた。そして男はいきなり自分のメンバーズカードをこちらがプレイする機械に挿入したのだ。「なにしてるんだ」と抗議すると、「これで食事ができるんだ」などとのたまう。プレイの実績に応じて館内での食事などに使えるポイントが貯まるらしい。こちらに金銭的な被害があるわけではないが、他人の金でポイントを得ようとは図々しいにもほどがある。無礼な行動に腹が立ち、すぐにカードを引っこ抜いたら、男は舌打ちしながらどこかへ消えていった。

 一部顛末を見ていた知人。「やっぱりカジノって恐いのね」と一言。ああいう輩を排除しないカジノ側にも問題はある。「恐い」とまではいかずとも、「雰囲気の悪さ」は否定できなかった。

【解説】
 カジノにはこういう意地汚い中国人がいっぱいいた。

(初出:The Daily Korea News 2015年2月2日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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