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むかし書いた韓国コラム #427

 日本と比べ韓国は携帯電話のルールが緩い。電車の中での使用はもちろんのこと、会社では勤務時間中でもお構いなしに携帯電話で話しているのをよくみかける。会社にもよるが、日本にいたころは会社では電源を切っていた覚えがある。

 そうした環境の違いのせいか、韓国では携帯電話での恋人同士のやりとりが頻繁だという。確かに、昼休みになると「ごはん食べた?」という電話をやりとりする人たちを見かける。聞けば出勤前に電話し、昼休みに電話し、退社後に電話し、寝る前にも電話するとか。その合間にはショートメッセージのやりとりも忘れない。鬱陶しくならないものかと心配だが、恋する2人にそんなことは気にならないのだろう。

 ふと思ったのだが、携帯電話の普及はこの15年ほどのこと。それ以前の若者たちは果たしてここまで頻繁にやりとりができていたのだろうか。筆者は15年前には若者だったが当時の韓国事情は知る由もない。いまの若者は恵まれているのだなぁ。

【解説】
 日本人駐在員と結婚し旦那の帰任とともに日本での生活を始めた韓国人女性が、韓国にいたときと同じ感覚で旦那の勤務時間中に携帯に電話をかけたらめちゃくちゃ怒られたと話していた。日本は私用電話には厳しい気がする。

(初出:The Daily Korea News 2011年8月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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