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むかし書いた韓国コラム #574

 夏の風物詩として筆者イチ押しのコングクス。当欄でもくどいくらいに推している。そのコングクス、日本のチェーン店のメニューに登場した。埼玉県を中心に関東一円に展開する中華料理チェーンの日高屋で、先月末から夏季限定で「豆乳冷し麺」がメニューが加わった。メニュー名は日本語だが、ポスターにはちゃんと「コングクス」の文字が書かれている。

 写真を見ると、めんの上にキュウリの千切りとカニカマ、プチトマト、ゆで玉子がトッピングされており、見た目は冷やし中華。要は冷やし中華のスープを豆乳スープにした感じだ。これに別皿でキムチがついて530円。

 コングクスは韓国でも当たり外れのあるメニュー。日本人向けにアレンジされたと思われる同店のコングクスの味はどんなものなのか気になるところだ。夏休みに日本に行く機会があればぜひとも試してみたい。

【解説】
 同社のコングクスはこの年だけで終わってしまったようだ。日本人には知名度の低いコングクスを商品化したことは評価したいが、本場のものとはちょっと違い再現度はイマイチだったもよう。日本でおいしいコングクスを食べるのはなかなか難しそうだ。写真は個人的にいちばん好きな明洞餃子のコングクス。

(初出:The Daily Korea News 2013年7月8日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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