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むかし書いた韓国コラム #342

 ソウル駅高架道路を大規模に改修した歩行者専用路「ソウル路7017」が20日に開通する。同日午後8時に開通式が開かれるが、当日は午前10時から一般に開放され、さまざまなイベントも開催される。夜には無数の照明設備を使い天の川をイメージしたライトアップも行われ幻想的な光景を見られるようになる。

 1970年に一部開通、1975年に完工したソウル高架道路は2015年11月にその役割を終え閉鎖された。ソウル市内各所にあった高架道路は相次いで撤去されているが、そんな中でソウル駅高架道路は一部が撤去されたものの、全面的な取り壊しを免れた稀有な例となった。また、これまでは自動車専用道で歩行者は通れなかったが、反対に自動車を締め出し歩行者専用路として公園化しており、撤去一辺倒だった高架道路の新たな活用法を提示している。

【解説】
 高架道路は相次いで撤去されているが、2003年に撤去された清渓川高架道路は暗渠だった清渓川を復活させ都会のオアシスとなっている。ソウル路7017は歩行者専用路となり、市民や観光客でにぎわっている。ソウルはこういう大規模開発がなかなか巧みなように思える。

(初出:The Daily Korea News 2017年5月18日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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