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むかし書いた韓国コラム #886

 ソウル市が新たな交通手段としてゴンドラリフトを検討している。ゴンドラリフトとは小型のロープウェーで、ロンドンではテムズ川をまたぐゴンドラリフトが運行されているが、これと同様のものをソウルにも作ろうとしているのだ。交通不便な地域や観光客が多い場所などを中心に計画を立てることにしており、汝矣島、蚕室運動場、トゥクソム漢江公園などが有力候補地に挙げられている。ソウル市は早ければ2019年に着工したい考えだ。テムズ川のように漢江を挟んで江北地区と江南地区を結ぶ新たな交通手段が誕生すれば漢江上空を空中散歩できる観光名所にもなりそうだ。

 ただソウル市は昨年2月に南山の頂上と明洞を結ぶゴンドラの設置を計画したものの、環境問題などから同年8月に白紙化された経緯がある。今回は場所を変えての計画となるが、はたして実現するのか。ゴンドラだけに、計画が宙ぶらりんにならないよう祈りたい。

【解説】
 話だけで結局計画は宙ぶらりんになっているようだ。写真は釜山にある松島海上ケーブルカー。ソウルに作ろうとしていたのも恐らく同タイプのものだろう。ちなみにこの乗り物は韓国ではケーブルカーと称しているが、日本では通常ロープウェーと呼ばれている。

 
(初出:The Daily Korea News 2017年4月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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