むかし書いた韓国コラム #680

 携帯電話で海外ローミングが利用できるようになり便利になった。一昔前はそんな気の利いた機能はなく、海外に出ると連絡を取るのが困難になるのが常だった。携帯電話の束縛から逃れる解放感もあったが心細さもあったものだ。

 しかし便利な海外ローミングだが、海外で着信すると受信者側には韓国から日本に転送した国際電話料金がかかる。必要な連絡であれば国際電話料金くらい負担するが、困ってしまうのは間違い電話や勧誘の電話だ。まったく必要としていない電話に国際電話料金が課されるのは迷惑だ。もっとも先方は海外ローミングであることなど知る由もないのだろうけど。

 秋夕の連休は日本に滞在していた。もちろん携帯電話はローミングにしてある。恐れていた勧誘の電話は1本もなかった。他人の迷惑など顧みない奴らも秋夕には律義に休むようだ。できればこのままずっと休んでいてほしいところだ。

【解説】
 見知らぬ番号からの電話を律儀に受けなければいいだけの話なんだけどね。

(初出:The Daily Korea News 2015年9月30日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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