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むかし書いた韓国コラム #838

 白いスープの即席めんが爆発的な人気を呼んだのはいつのことだったか。即席めん業界に地殻変動を起こすかに思われた白い即席めんも最近では以前ほどの勢いは見られないスーパーの棚にはまだ並んでいるが、スペースは以前より少なくなっている。

 ACニールセンの調査によると、白い即席めんの草分けとなった「ココミョン」は昨年12月に売上で2位を記録したが、今年6月には10位圏外に押し出されてしまった。当時上位10位に入っていた白い即席めんは3種類あったが、6月には1種類しか残らなかった。一時は17%のシェアを持っていた白い即席めんだったがいまや5%を下回っている。

 「ココミョン」の後続製品の「アングリー・ココミョン」は原点回帰し赤くて辛い。このほか今年に入って出された赤い即席めんの新製品は15種類に及ぶという。韓国の即席めんの歴史に一時代を築いた白い即席めんだったが、ほとんどはこのままひっそりと消えゆく運命のようだ。

【解説】
 ココミョンはまだ販売されているが当時ほどの勢いはないようで、白いラーメンは一時的なブームだったようだ。だが、2021年には農心が「白チャンポン」を発売しており、「白いラーメンの帰還」などと報じられたりもした。2011年に起きた白いラーメンブームだが、それまで白いラーメンが存在していなかったわけではなく、コムタンラーメンやカルグクスなどあり、現在も定番商品として売られている。写真は八道公式サイトより拝借。

 
(初出:The Daily Korea News 2012年9月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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