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むかし書いた韓国コラム #163
湖南高速鉄道が3月に開業する。竜山と光州が90分台で結ばれ、これにより光州はソウルから余裕で日帰りできるようになる。現在は3時間近くかかるため、移動時間は一気に半分に短縮されることになる。
先日光州で会った知人に、「たまにはソウルにも遊びに来い」と誘ったところ、「ソウルは遠くて…」と返ってきた。聞けば距離や時間だけの問題ではなく、心理的に遠いのだそうだ。そう言われるとそうかもしれない。ソウルからの所要時間は釜山も光州もさほど変わらない。だが釜山へは列車の本数も多く気軽に行こうという気が起きるが、光州へは本数も少なく、利便性を考えると実際の距離以上に遠いイメージがある。
湖南高速鉄道が開業すれば光州は釜山よりはるかに近くなる。便利になるのは間違いないが、ソウルと光州の心理的な距離は果たしてどれだけ縮められるだろうか…。
【解説】
言われてみればソウルにいたころ、光州に行こうと思うとちょっとしんどい気がした。所要時間だけ考えれば釜山よりも近いのだが、やはり心理的な距離はなかなか縮まらなかった。いまや高速鉄道は東海岸の江陵にも伸びている。むかしは列車で8時間かかり遠かったが、高速鉄道は2時間。でもやはり江陵は遠いというイメージがある。光州も江陵も、心理的距離が近くなるにはもう少し時間がかかりそうだ。
(初出:The Daily Korea News 2015年1月16日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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