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むかし書いた韓国コラム #243

 「チャンポン」は日本語でも韓国語でも「チャンポン」と同じだが、日本はスープが白く、韓国は赤いという違いがある。日本のつもりでチャンポンを頼むと予想外のものが出てきてびっくりという経験はありがちな話だ。

 赤いチャンポンもそれはそれでおいしいのだが、たまには日本風の白いスープのチャンポンも食べたい。日本食のお店で食べることも可能だが、手近にないときは普通に赤いチャンポンを売っている中華料理屋で、カキの入った「クルチャンポン」を頼むと赤くないチャンポンが食べられる。日本のものとは微妙に違うものの悪くはない。

 ただ、中華料理屋によっては赤いスープのチャンポンにカキを入れただけのケースもある。白いチャンポンが食べたくてわざわざちょっと高いクルチャンポンを頼んだのにこれではちょっと悲しい。カキよりも白か赤かが重要なのに。

【解説】
 個人的にはカキはあまり好きじゃないので、白いクルチャンポンであることを確認した上で、「クルチャンポン、クル抜きで」という、「チーズバーガーのチーズ抜き」みたいな注文をしたこともある。店員に不思議がられるが、「白いチャンポンが食べたいんだ」というと、「あぁ、ハヤンチャンポンね」とわかってくれる。店にもよるとは思うが、メニューにないだけで、「ハヤン(白い)チャンポン」と頼めば出てくるのかもしれない。

(初出:The Daily Korea News 2009年8月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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