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むかし書いた韓国コラム #564

 週末ごとに開かれるろうそく集会だが、参加者の数は主催者発表と警察発表で大きな開きがある。3日にソウルで行われた集会は、主催者発表によると170万人だが、警察発表では32万人となった。この開きは計算方法の違いに起因するものという。警察は集会会場の面積と1平方メートル当たりの基準人数から人数を算出する。これに対し主催者側は集会が開かれている間に会場を訪れた人を延べ人数で算出する。光化門広場に170万人が一斉に詰めかければ身動きも取れないだろうし、少々信じがたい数値だが、夕方から夜までの延べ人数であるならそれほど不思議ではない。警察は瞬間最大人数を出しているので光化門広場にはある特定の時間に32万人が同時に集まっていたことになる。参加者が入れ替わりながら時間当たり30万人前後が6時間にわたり光化門広場にいた、と考えると双方の数値の辻褄が合いそうだ。

【解説】
 このろうそく集会とは朴槿恵弾劾を求めるデモ。光化門広場前から市庁前広場にかけては週末ごとに集会が開かれ多くの人が集まった。正確に何万人が集まったのかははっきりしないが、数万人が集まる光景はなかなかの壮観だった。

(初出:The Daily Korea News 2016年12月5日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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