むかし書いた韓国コラム　#128

　中国の北朝鮮レストランから支配人と女性従業員合わせて１３人が集団で脱走し韓国入りしたという。個人的に東南アジアで何度か北朝鮮レストランに行ったことがあるが、噂にたがわぬ美人従業員ぞろいで驚いたものだ。もしかしてあの時に出会った美人従業員とソウルで再会できるかも――とちょっぴり期待したのだが、今回韓国入りしたのは中国で働いていた人たちという。それでも海外で北朝鮮の広告塔として働いていたのだから美人ぞろいであるのは間違いないだろう。

　中国国内をはじめアジア各地に展開する北朝鮮レストランは北朝鮮にとって重要な外貨稼ぎの手段となっている。実は韓国人客の出入りも多いのだが、最近の北朝鮮制裁の動きと合わせ韓国外交部も韓国人に出入りを控えるよう呼びかけている。東南アジアに行った際には再訪したいと思っていたが、日本人もいまは我慢すべきか。北朝鮮への圧迫が強まれば集団脱走が相次ぎいずれあの子もソウルに来るかもと期待してみる。来たところでおいそれと会える相手ではなさそうだが。

【解説】
　初めて北朝鮮レストランに行ったのはホーチミンでのこと。ここの従業員は美人揃いだった。一方でバンコクの北朝鮮レストランは庶民的な顔立ちの従業員が多かった。ホーチミンから逃げてくる人はいないかと待っていたがそんな話はいまだ聞こえてこない。

（初出：The Daily Korea News 2016年4月11日号　note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります）