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むかし書いた韓国コラム #299

 韓国経済テレビによると、韓国の航空7社で現在運航中の航空機270機の平均機齢は10年未満だそうだ。旅客機の平均機齢が最も低いのはアシアナ航空の7年で、大韓航空とティーウェイ航空が続き、エアプサン、ジンエアー、チェジュ航空は平均12年と高かった。貨物機の場合、大韓航空は9年だがアシアナ航空は17年と大きな差があった。韓国の航空会社も以前は日本からの中古機を運航していたが、最近では大韓航空のエアバスA380をはじめ大手2社が相次ぎ最新鋭機を導入している。今後も発注済みの機体の引き渡しが進めば平均機齢はもっと下がるだろう。

 ロングセラーの航空機の場合、見た目だけでは古いか新しいか区別がつきにくい。知人によると、これの見分け方は、「窓」だそうだ。窓は他の部品と違って交換が容易ではない。強化アクリル製の窓に傷が多くあればそれだけ古いことを示すという。今度飛行機に乗る機会があったら窓をチェックしてみよう。傷がいっぱいあったらちょっと不安になるけれど。

【解説】
 むかしの大韓航空は海外の大手航空会社のお古ばかり使っていたもの。それを考えると隔世の感がある。韓国の大手航空会社は最近は最新鋭機をどんどん導入している。ただ大韓航空もアシアナ航空も結構気前良く墜落事故を起こしている。機齢が若いからと墜落しないというわけではないので、窓がきれいだからと安心するのは早計かもしれない。

(初出:The Daily Korea News 2013年10月14日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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