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むかし書いた韓国コラム #754

 KTXに乗る際は基本的に特室に乗っている。その特室、20両編成の2~5号車に設定されている。編成の端のほうだ。ホームの階段はほとんどが編成中央部に位置するため、特室利用者は乗り降りの際に結構な距離を歩かされることになる。大した額ではないが、上客がないがしろにされている気がしないでもない。日本の新幹線はグリーン車が編成中央部に位置するため、ホームの階段は利用しやすい位置にある。新型のKTX山川は特室が10両編成の4両目に組み込まれ、編成中央寄りとなった。編成が短いこともあり、ホームでの移動は20両編成の列車よりは短くなるが、いかんせん新型車両は本数が少ないため乗車の機会に恵まれない。

 KTXで特室の2号車に乗ってしまうと、列車を降りホームを歩いてエスカレーターにたどり着くと、エスカレーターはすでに普通席の客で大混雑している。飛行機のビジネスクラスのように優先降機というわけにはいかないが、もう少し改善はできないものだろうか…。

【解説】
 新型車両で特室の位置が変わったのは歓迎すべきだが、車両によって位置が違うというのもどうかと思うし、最初の時点でその辺りも考慮しておくべきだったのではないだろうか。個人的にKTXはあまり評価していないので、しょせんこの程度のものなんだろうと思っている。

(初出:The Daily Korea News 2013年6月17日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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