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むかし書いた韓国コラム #534

 水西駅を発着する高速鉄道SRTが来月9日に開業する。チケットの販売開始は22日午前7時から。前日のうちにアプリをダウンロードして会員加入も終え、当日は早起きして販売開始時間を待った。7時になると同時にアプリを立ち上げ無事に1番列車のチケットを確保した。1番列車ゆえに人気が高くプラチナチケットになったに違いない。入手できたのは幸いだ。

 だがどうも様子がおかしい。確認してみると発売開始から12時間が経過した午後7時現在で、1番列車は上り下りともにガラガラ。予約率は10%以下だ。わざわざ早起きなんてしなくても余裕で買えたのだ。そういえば昨年4月に高速専用線が開通した湖南線KTXも1番列車は当日でも残席が多かった。もしかして1番列車に乗るためにわざわざ朝5時台の列車に乗って釜山や光州に行くというのは韓国ではまるで理解されない行動なのだろうか? 確かに突き詰めて考えると大して意味のある行動ではないのは事実なのだけれど…。

【解説】
 それでも開業初日に出発式程度は行われたし、始発列車の乗客には記念品も配られた。ソウル側のターミナルとなる水西駅ではテレビのワイドショーの特設スタジオが設けられ生放送をしているなどそれなりに盛り上がったとはいえる。でも1番列車に乗るというのはあまり理解されていない感じだった。

(初出:The Daily Korea News 2016年11月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)



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