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柏崎日記の著者のお墓参り@柏崎に行きました

勝手に柏崎日記の現代語訳を始めているので、ご挨拶を兼ねて柏崎日記の著者のお墓参りに柏崎に行ってきました。

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今年の柏崎はまだ雪が降っていなかったですし、そこまで寒くなかったのでお墓参りと観光するにはとても良い天気でした。ラッキー!などと独りで浮かれていました。最初は。ところが途中で、雨というか小さな雹が降ってくるわ、強烈な海風に傘をもっていかれそうになるわで大変でした。でもまぁ、雪国にいってあの天気で済んだのはラッキーかもしれません。

着いたのは、お昼時だったのでまずはランチをと思って、色々お店を探しても... 無い!ほとんどお店が無い!もちろん東京のようにどこにでも飲食店があるとは思っていませんでしたが、思った以上に無かった...

もちろん飲食店がまったく無いわけではありません。ラーメン屋やカフェ、チェーン店などはあります。でも、柏崎日記を読んで来ているので、そういうのよりも地元のモノが食べたいわけです。地元の人の何人かに聞いてみましたが

「地元のモノ... うーーーん、この辺...うーーーん」

という反応でした。どうやら飲み屋が多いようでランチはやってなかったり、やっていても年末休暇に入っていたりで、ほとんど無いそうでした。お店を見つけて走っていって「準備中」の看板を見るという経験を何度したか...

そんな中やっと見つけたのがろくべえという和食のお店でした。鯛茶漬けで有名なようです。

ところが、このお店の玄関までいくと扉の右下に「準備中」の看板が...ろくべえ、お前もか!と思っていたら、お店の人と目が会い「さっさと入りなさいよ」という視線を感じてそそくさと店内に。もちろん鯛茶漬けを注文しました。とても美味しかったです。柏崎日記の中にも何度か鯛の記述が出てきますが、この鯛を勝之助さんも食べていたのかぁっと感慨深いですね。

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食べてる途中に、なんか外から凄い音が聞こえてきます。最初は「なんか大きいトラックがエンジンでも吹かしてるんやろか」というようなブオーブオーのような音でした。しばらくしてそれが雨の音だと気づきました。まじか...傘ない...どうしよう。

会計時にお店の人に聞いてみると近くにコンビニあるとのことでした。ちなみにお店の人は置き傘があれば、それを貸してくれるようでした。ありがたい。で、ダッシュでコンビニにいって(これが柏崎駅を出て初めて見たコンビニ)傘を買って、なんとか事なきを得ました。

すぐに勝之助のお墓に行かずにまずは勝之助さんが柏崎に来ることになった遠因の生田万の乱の碑を見に行きました。

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次に勝之助の娘のおろくさんが眠る浄土寺に行きました。しかし残念ながらおろくさんのお墓は見つけられませんでした(後で、この事情が判明します)。

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お化けキノコが出たという一念寺にも行ってきました。お化けキノコには出会うことはできませんでしたw(後で分かりますが、このお化けキノコはオニフスベだろうとされています)

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さて、いよいよ本陣跡に移動ということで鵜川を渡って大久保に移動しました。この川を勝之助さんも何度も渡っていたんでしょうね。この写真は鵜川橋から撮りましたが、勝之助さんも実際に鵜川橋を使ったと思います。

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ちなみに、この橋の上にいると、川の流れは速いわ、凄い風が吹くわ、雹がふってくるわ、さらに人がほとんどいないので、めっちゃ寂しくて異様な雰囲気を醸し出していて...少し怖くて泣きそうになりました..勝之助さんが鬼国と書く気持ちが少し分かりました。正直、もうこの川を渡りたくないなぁっという気持ちにもなっていました。。。

実はこの旅で一番困ったのはトイレです。東京であればコンビニや大きな施設にいけばいいんですが、全くそういうのがないので...鵜川橋の手前のちょっとした公園(でも誰もいない)に公衆トイレがありますが、それを見つけなかったら大変なことになっていました。

鵜川橋を渡ってちょっと進むとすぐに陣屋跡です。この碑は、陣屋の門を入って役所があった辺りです。この碑を左手にまっすぐ進み、最初の角を右にまがってちょっと行った所あたりに勝之助さんの長屋がありました。現在は普通の民家がたっています。長屋から1, 2分で役所につくような距離感です。想像よりも狭かったです。

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で、この陣屋跡からちょっと南に下ったところにある極楽寺に勝之助さんが眠っています。

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中に入ってすぐに看板がありました。この看板が道順にいくつか用意されていまして、これに沿って進めばすぐにお墓を見つけることができました。ありがたい(しかし、なぜこのフォントを選択したのか...)

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勝之助さんのお墓には息子の真吾さんによる文が刻まれており、親子の愛情の強さを感じます。また、お墓は桑名の方角を向いており(他の藩士のお墓もそうです)ついに桑名に帰ることの無かった勝之助さんの気持ちが忍ばれます。

さて、この後は堂の輪にでも行こうかな、でもこの暴風の中で海に向かうのは嫌やなぁっと思っていたら、ちょっとしたきっかけで極楽寺の方と会話すること機会に恵まれました。その方は、「柏崎日記を読む会」という地元の有志の会の方で、柏崎日記について2時間ばかり会話させて頂きました。正直、柏崎日記について他人と語り合うということが初めてやったので、とても楽しかったです。

その「柏崎日記を読む会」では10周年を記念して本を自費出版されており、これがとても貴重な情報で溢れていました。

まず渡部家だけではなく、藩士の誰のお墓がどこにあるかなどがまとめられていました。で、浄土寺でおろくさんのお墓が見つからなかったという話をすると、どうやら中越地震の後で1つお墓にまとめられてしまったようで、現在は無いそうです。

さらに、お化けキノコがオニフベスだろうという研究も掲載されていました。この本、めっちゃ欲しいのですが、自費出版で数十部しか発行されていなく、もう無いそうです。残念...

ただ、その会がこれまた自費出版された柏崎日記の読み下しは買ったので、現代語訳がさらに良いものにできそうです。


今回は日帰りで柏崎までいきましたが、行けなかったところも多いですし、これからもたまに行こうと思います。ただし、冬は避けてw

最後に柏崎駅近くのデイリーヤマザキで見つけたパンです。デイリーヤマザキってこういうの好きですよね。

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