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消えゆくフィルム写真の世界

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今やカメラといえばデジタルカメラを指す時代ですが、しつこくフィルムについて語っているコラムです。
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記事一覧

消えゆくフィルム写真の世界 第5回

お久しぶりです。ついに待ちに待った白黒ポジフィルムの現像が上がってきたので、ご紹介したいと思います! 白黒ポジフィルムって?ふつう、フィルム売り場で売っているフィルムはカラーリバーサル・カラーネガ・白黒フィルムですが、この白黒フィルムとは白黒ネガフィルムのことを意味しています。白黒ポジフィルムは、フィルムを現像した時点で作品として完成しているリバーサルフィルムとおなじ、ただし白黒、という今となっては珍しいフィルムです。 現在のところ生産が続いているのはチェコやドイツなどの

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消え行くフィルム写真の世界 第4回

今回は当初の予定を繰り上げて白黒ネガ写真のご紹介をします。残念ながらポジ写真の撮影・現像にはまだ半年くらいかかる…かも?なので、またできたタイミングで紹介記事を書きたいなと思います。 白黒フィルムとカラーフィルムの違いって?正直なところ、ある程度撮れるようになるまで白黒フィルムってカラー写真から色みが消えただけで、どれも同じじゃないか?と思ってました。よく白黒写真=撮影者の技量と言われますが、個人的には白黒写真はカラー写真より明度に対する敏感さが要求されると思います。私はど

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消えゆくフィルム写真の世界 第三回

 次回は白黒フィルムの違いを紹介するという予告をしましたが、白黒ポジフィルムの撮影・現像にはまだ時間がかかる見込みです。というわけで、今回はよく寄せられる疑問、「フィルムってお金がかかるんでしょう?」の真偽を解明していきたいとおもいます。 フィルムってお金がかかるの?(Diana Mini、をPentax SP2で撮影。Diana MiniよりPentax SP2の方が安かった)  個人的な意見では、初期投資に関しては完全にNOです。しかしその後に関しては、「人による」と

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消えゆくフィルム写真の世界 第2回

消えてゆくフィルムたち  フィルムもいつまでもあるわけではありません。Fujifilmはまだ当分生産を続けてくれそうですが、製品の一部は統廃合し、種類自体は減っています。海外の小さなメーカに至っては気づけばひとつ潰れ、ふたつ潰れ、あるいは潰れたというデマがとびまわり、世界のフィルム愛好家たちもいつ自分の好きなフィルムが消えてしまうのかと戦々恐々としている――それが今のフィルム写真の世界です。  再びフィルム写真が興隆することはないのかもしれません。プロの写真家の多くがデ

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消え行くフィルム写真の世界 第1回

 今回は初めてフィルムカメラを使う人のために、フィルムカメラやフィルムには沢山の種類があるよ、という導入の話をしていきたいと思います。 カメラの種類  デジタルカメラにたくさん種類があるように、フィルムカメラもバリエーションが豊富です。 ・コンパクトカメラ ・一眼レフカメラ ・レンジファインダーカメラ ・使い捨てカメラ ・二眼レフ(主に6x6) ・中判一眼レフ(6x4.5, 6x6, 6x7, 6x9) ・中判レンジファインダー(6x7, 6x9) ・4x5(しのご、と読

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消えゆくフィルム写真の世界 第0回

デジタルカメラの普及ですっかり消えてしまったフィルムカメラ――でも時々、父から貰った、なくなった祖父の遺品としてもらった、知人に譲ってもらった、ライカに憧れて買ってしまった…なんていう話を聞きます。 せっかくだしフィルムカメラを使いたい。だけど使い方がよくわからない。 デジタルカメラもいいけど、味のあるフィルム写真も撮ってみたい。でも、どのフィルムを使えばいいの? そんな方々のために、実はとっても簡単で、そして楽しいフィルムカメラの世界を紹介します。 ※本コンテンツは

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